＊キラキラ王子様＊ (ページ30)

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☆３０ページ30

キラキラ。

雅紀兄の瞳はいつもキラキラ。

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明るく照らすお日様みたい。

優しく吹く風みたい。

大きく包む海みたい。

世界の綺麗なものが全部詰まってる。

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A「･･････大好き･････」

雅「ん。聞き足りないからもっと言って？」

A「大好き。･･･雅紀兄も言って？」

雅「大好き」

甘い会話を繰り返す。

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雅「雅紀。って呼んで？」

A「えー･･･いきなり呼び方変えれるかなぁ････」

雅紀兄がチュ。と頬にキスをした後に耳元で囁く。

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雅「･････時は･･･雅紀って呼んでね？」

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･････微かに聞こえたその言葉に、全身がボッと赤くなるのが分かった。

雅紀兄がブーーっと噴出す。

あぁもう、その笑顔も全部愛おしい。

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A「･･･お誕生日おめでとう･････」

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私が熱い頬のままそう言うと、雅紀兄がふふ・と微笑んだ。

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雅「素敵なプレゼントありがとう」

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そして私達はまた、抱き締め、キスを交わす。

毛玉だらけのパジャマで、古いシミのある天井の下で、

ずっとずっと愛してきた人と、新しく甘い愛の言葉を交わす。

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雅「明日の朝の味噌汁、楽しみにしてる」

チュ。Aの味噌汁がなくて寂しかった。その言葉にまた私は泣いてしまいそう。

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甘くて、キラキラした日々が始まる。

始まりのドアが開いた。

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Happy Birthday＆Merry Christmas

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世界中の輝きを、愛するあなたへ。

あなたはその輝きの中で一等眩しい、私のキラキラ光る王子様。

＊ＥＮＤ＊