＊キラキラ王子様＊ (ページ28)

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A「･････お兄ちゃんじゃ、ないの？」

雅紀兄が微笑む。

雅「違うよ」

A「･････ホントに？」

雅「ホントに」

A「･････ホントのホントのホントに？」

雅紀兄がふふ・笑と噴出す。

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雅「別に本当の妹でも俺はいいよ？好きなことに変わりないから」

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A「････････！雅紀兄･･･････」

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雅紀兄の腕が私の身体を抱き締める。

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雅「･････誕生日プレゼント、くれる？」

甘い温かい声に包まれる。

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雅「Aを、ちょうだい？来年も再来年もずっと、死ぬまで、

俺の誕生日プレゼントでいて？」

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ボロボロと涙が溢れる。

やっと言える。堂々と言える。大声で言える。

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A「大好き･････！」

雅「ん、俺も」

A「雅紀兄･････雅紀兄･････」

雅「････ん。好き。大好き。すげー好き････」

何回も何回も繰り返されるキス・キス・キス･･･････。

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ふぅ、とキスの合間に雅紀兄の頬を撫でて目を見つめる。

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A「ずっと言えなかったこと、言っていい？」

雅「なに？」

A「･････がっごいいーーーー･････」

涙は全然止まらなくて、涙と一緒に言葉が毀れ落ちてくる。

A「いつもがっごいいげどー･･･今日はもう･･･本当にかっこよかったー････」

雅紀兄がブッとまた噴出す。

・

雅「ねぇ？あの緑のマフラー･･･らしきものも、俺へのプレゼント？だよね？笑」

ああっ！

こんがらかったままの毛糸！マフラー、らしきもの！

雅紀兄が編み棒がついたままのそれを首に巻いてくれて

雅「あったかい♪」

と笑ったのを見て、私はまた涙がボロボロ毀れた。

A「ちょっとアレなマフラーしててもかっこいいーーーーー･･･」

雅「ちょっとアレって！笑」

A「スーツも超かっこよかったーーーーーー･････」

雅「そんなにか・笑」