＊キラキラ王子様＊ (ページ24)

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☆２４ページ24

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お婆ちゃんとお母さんは。

手を繋いで正座する私と雅紀兄を、困ったような顔で見てる。

･･････当たり前だよね･････。

兄と妹が手繋いで･･･そりゃ固まるよね････。

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胃がキリリ。と痛んだ。

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「････で？」

口を開いたのはお婆ちゃん。

「そのラブラブなご様子は･･･そういうことなのかしら？雅紀？A？」

おっとりと、でもハッキリとそう聞いたのはお母さん。

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A「･････っ！ごめんなさいっ！お婆ちゃん、お母さん！おかしいのも、ダメなことも

分かってるの。分かってるけど、私、どうしてもどうしても雅紀兄が好きなの･･････！」

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言いながら胸が苦しくて、でもやっと言えた。とも思う。

殴られても、罵られても、ごめん。お婆ちゃん、お母さん、私は

雅紀兄が好きなの。

お婆ちゃんもお母さんも、好きなの。

我が儘な娘でごめん。ごめんなさい。

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雅「でさ」

私のギリッギリに張り詰めた空気を。

ハイ、すみませんねー。ちょっと入りますよー。的テンションで割って入ったのは

雅紀兄だった。

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A「････イヤイヤイヤイヤ･･･雅紀兄、あの、ちょっと軽いよ･･･」

思わずそんな言葉が出る。

雅紀兄はそんな私の頭を撫でてニッコリ笑った後、

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雅「結婚式は身内だけでひっそりとしたいんだ」

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いえいえ。好きですよ？大好きですけど！

ハリセン持ってたら、私は思いっきり雅紀兄の頭をはたいてたと思う。

「空気読めーーーい！」とはたいていたと思う。

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あまりのことに私のツッコミ語録がショートしてる前で、

お婆ちゃんが言った。

「私の白無垢をAに着せたいねぇ」

「あら素敵。あれ綺麗だものねぇ」

お母さんもウットリした顔で頷いた。

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雅「てことで、A？結婚で、いいかな？」

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いいともーーーー☆と言えるかーーい！と、思ったのは覚えてる。

ハリセン３ついるわ、コレ。と思ったのは覚えてる。

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極度の緊張とパニックで、私はそのまま気を失った。