＊キラキラ王子様＊ (ページ13)

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☆１３ページ13

雅「･････何かあった？話してみ？」

あぁもう････その私の頬を撫でる掌が、熱い。熱いのに、冷たい。

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雅「･････俺がAを守ってやるから。何かあったなら言って？」

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あぁ･･････もう･････。

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どうして？どうして、抱き締めたりするの？

雅紀兄が私の身体を抱き締め、まるで子供みたいに

頭を撫でる。

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雅「俺が、守ってやるから。お前を絶対守ってやるから。･････泣くな」

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A「････雅紀兄ぃ･････」

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涙の合間に、やっと声が出た。

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あぁ･････お婆ちゃん、お母さん、ごめん。ごめん。ごめんね。

雅紀兄も、ごめん。ごめん。絶対困る。困って自分を責める。

俺が何か思わせぶりなことをしたのかな、とか。

俺がいけなかったのかな、とか。

自分を責める。

そして困ったように私を見つめる。

雅紀兄はそういう人だ。

そんな優しい雅紀兄が、私はずっとずっと、ずーっと大好きだった。

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私の人生は、あなたへの恋が常に隣にあった。

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心の中でごめん。を永遠に繰り返しながら、雅紀兄の細い背中に手を回す。

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A「･･････雅紀兄･････好き･････」