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6.you ページ6
未だに信じられない
夢の中の彼
名前はたしかソクジンさんだった。
彼がアイドルだってことを知ったのは彼が日本のテレビでもよく紹介されるようになった頃で
ずっと会える機会を探して
ようやく握手会の券を当てた。
形は違えど握手は握手。
彼の手に
届かなかった手にやっと触れられる。
それがうれしくて
手を握った瞬間頭の中なんて空っぽになって
なにもいえなかった。
のに
彼は私を引き留めた。一度だけ。
その目は、吸い込まれそうな漆黒で
こちらが目をそらしそうになるほど綺麗だった。
スタッフさんに流され、さっきのことを考える。
どうして彼は私を一度止めたの？
どうして彼は切ない顔でこちらを見ていたの？
私の夢に出てくる彼は
そのまんまの姿であり
でも夢の中では見せたことのない
寂しそうな表情だった。
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作者名：ももも | 作成日時：2018年11月26日 1時
