最強ちゃみの千夜一夜絵巻

結婚の条件３ ページ45

ﾁｬﾝﾐﾝ「A､烏帽子。それから笏も。」
A「はい！どうぞ！」



烏帽子を被り
笏を持つ
夫(仮)が会社(朝廷)に行く支度を妻(仮)の私もお手伝い



ﾁｬﾝﾐﾝ「よーし！準備完了っ…と､忘れてた！A､そこの包み取って？」
A「包み？」



部屋の隅に置いてある風呂敷包みのことらしい



A「これね…重ｯ？！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「おっと！気をつけてくれよ！」
A「なんなの？これ？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾌｯﾌｯﾌｯ、秘薬だよ秘薬」
A「秘薬？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ああ！これを飲むとな、身体中から力がみなぎって子宝に恵まれんだってさ！頼み込んで頼み込んで、やっとのこと田植えの手伝いと引き換えに貰った大切な代物なんだよぉ(包みにｽﾘｽﾘ)」
A「そ、そうだったんだ」




どうりで昨日
泥だらけで帰って来たわけだ



ﾁｬﾝﾐﾝ「これをﾔﾂに飲ませれば夜もﾊﾞｯﾁﾘ子供できる俺らも晴れて夫婦になれる！」
A「そ、そうね」
ﾁｬﾝﾐﾝ「じゃ行ってくる！」
A「いってらっしゃーい！仕事も頑張ってね！」




あんなに会社(朝廷)さぼってたのに
ﾊﾟﾊﾟから結婚の条件を出されてからは
毎日休むことなく出勤(出廷)している




右大臣「今日で半月か。休まず朝廷に顔を出すとはなぁ(笑)」
A「そうですね(笑)」




動機はかなり不純だけども




右大臣「A…すまぬ…」
A「何がですか？」
右大臣「普通に結婚させてやれなくて…」
A「もう！やだなぁ(笑)そんなこと気にしてませんよぉ！」



毎朝、張り切って出ていく夫(仮)を見送って
そんで551の肉まんがない時みたいに落ち込んで帰ってくる夫(仮)を出迎えて宥めて


夫婦(仮)の会話も充実してるし(内容はｱﾚしかないけど)


それでも毎日が楽しくて仕方がない



A「東宮様と女御様には申し訳ないけど､私たちが都一番幸せな夫婦だと思ってます(笑)」



まだ(仮)だけど



右大臣「そっか(笑) 東宮様と女御様も最近は仲睦まじくしているようだから、きっといい知らせが来るよ…」



【朝廷】


ﾕﾉ「ﾊｱｧ…朝から謁見。帝の代理も疲れる…ｹﾞｯ？！」


ﾁｬﾝﾐﾝを見つけるや否や反射的に建物の陰に隠れる


ﾕﾉ「早く…行ってくれ…ｯ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「おい。かくれんぼか？」
ﾕﾉ「ﾋｨｨｨｯ？！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「どっから声出してんだよ」
ﾕﾉ「後ろを取るとは卑怯なﾔﾂめ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「卑怯もｸｿもあるか。お！今日はいいもん持って来たぞ！」

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