最強ちゃみの千夜一夜絵巻

結婚の条件２ ページ44

ﾁｬﾝﾐﾝ「なんで父上の話…受けたのさ…ｯ！」
A「だって…」



ー女御様のことを考えなさい。お前に御子が出来てしまったらお立場が悪くなるのだよ…？それでなくてもお前のことを追い出したと陰で言う輩もいるのだからー



なんて言われたら
「嫌です」とも言えないよ



ﾁｬﾝﾐﾝ「Aは平気なのか？！せっかくこうして一緒にいられるのに何も出来ないんだぜ？！」



そりゃ何も出来ないのは
正直寂しい



心と心の精神的な結びつきだけじゃなく
全身でﾁｬﾝﾐﾝの愛を感じたい



でも少し前まで
こんな風に一緒にいられるなんて考えられなかった



もう会えないって思ってた




A「それがこうして一緒にいられるんだよ？同じ家で､いつでも会うことができる…誰に遠慮することもなく…これ以上望んだらﾊﾞﾁが当たると思わない？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…お前にそんな風に言われたら俺何も言えねえじゃん…ﾊｱｧｰｱ…ｯ！」



私の膝の上にｺﾛﾝと倒れてきた



ﾁｬﾝﾐﾝ「…(ﾎﾞｿｯ)生殺しだよ」
A「もう…(笑)」



ｽｰ………ﾊﾟｼｯ！



ﾁｬﾝﾐﾝ「いってえ？！何すんだよ！ｷｭﾋｮﾝ！」
ｷｭﾋｮﾝ「臀部お触り禁止！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ｹﾂくらい触らせろや！」
ｷｭﾋｮﾝ「その盛り上がったﾔﾂどうすんだ？！処理出来んのかぁ？！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…でけへん」
ｷｭﾋｮﾝ「だよなぁ！」



牛が鬼に変わった
誰も太刀打ち出来ないよ



ｷｭﾋｮﾝ「頼むから問題起こさねえでくれるか？俺の仕事が増えてくからさ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…誰も頼んでねえよ」
ｷｭﾋｮﾝ「ああ言えばこう言う？！かっわいくねえ主人だなぁ！ったく！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾊｱｧ…早く子供出来ねえかなぁ…ｱｲﾂに…」
ｷｭﾋｮﾝ「だったら頼めよ！東宮に！早く子供作ってくれって！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…」
ｷｭﾋｮﾝ「なんてな。まさかそんなｱﾎなこと…ｱﾚ？ﾊﾞｶ中将は？」
A「行っちゃったわよ！」
ｷｭﾋｮﾝ「ｱｲﾂまぢで朝廷行った？！ﾊﾞｯｶじゃね！」



ﾊﾞｶでも何でもやっちゃう人なの！
止めてきてよ！



ｷｭﾋｮﾝ「やらしとけば？」
A「そんな無責任な！」
ｷｭﾋｮﾝ「そんなｱﾎでも好きなくせに」
A「…好きだけど」
ｷｭﾋｮﾝ「姫様の方がよっぽどﾊﾞｶだな(笑) あー俺にはわかんねえなぁ！どこがいいんだか！」



どこがいいって
これだって決め手があるわけじゃない



けど



A「この人じゃなきゃって」



思う人なの…

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