最強ちゃみの千夜一夜絵巻

結婚の条件１ ページ43

ﾁｬﾝﾐﾝ「A…」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」



目の前にﾁｬﾝﾐﾝがいる



ﾁｬﾝﾐﾝ「愛してる…」



見つめられ
優しく包み込むように
その手が私の頬に触れ
唇が重なる



私の心臓は激しく波打ち
身体中が熱く熱を帯びてくる



こんな感情
もう二度と味わえないと諦めていた



本心を胸の奥深く封印して
別の男の元へ嫁ぐんだと



A「ぁ…ﾝ…ﾁｬﾝﾐﾝ…ｯ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ｼ…ｯ 大きな声出さないで…また誰かに邪魔されるだろ？」
A「だって…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「もう…我慢できない…？」




こうして愛した人に
愛されてると
全身で感じる喜びを
再び味い




ﾁｬﾝﾐﾝ「じゃ…いくよ…？」




そしてやっと
一つになれる…




婆や「お待ち下さいまし！」



婆や？！
突如乱入？！



ﾁｬﾝﾐﾝ「ぬぉ？！な、なんで？！」
婆や「右大臣様がお戻りになられました。お二人にお話があるそうです。」



ﾊﾟﾊﾟが？



ﾁｬﾝﾐﾝ「今、取り込んでるから後にして」
婆や「いけません！右大臣様をお待たせしては！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「いい！今日は何が何でも最後までやるんだ！な？A」
婆や「ｷｭﾋｮﾝ！」
ｷｭﾋｮﾝ「は！」
婆や「剥がしなさい！」
ｷｭﾋｮﾝ「御意！さぁ大人しく離れろ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「は、離せ！このやろ！なんでいっつも邪魔すんだよ！結婚すんだから問題ねえだろ！」
婆や「その結婚のことでお話があるのです」



結婚のことで話？
なんだろ…



まだ何かあるの…？




ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾊｱｧ？！今、なんと仰いました？！父上？！」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ！落ち着いて！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「落ち着いていられるか！結婚は許すがやるなとはどういうことだ？！」
右大臣「やるなとは言ってない。東宮様に吾子が出来るまで控えろと言ったのだ。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「なんで俺が東宮のために僧侶みたいな生活しなきゃなんねえの？！そんな義理ないわ！ｱｲﾂに！」
右大臣「ほぅ…義理はない､と？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「な、ないよ？！」



声が裏返った？！
ﾋﾞﾋﾞｯたか？！
睨みとlawﾄｰﾝな声に！



右大臣「よくお聞き。お前は離宮から大切な東宮の側室をかっさらっていった」
ﾁｬﾝﾐﾝ「かっさらってねえし！返してもらっただけだし東宮自ら？！」
右大臣「そうかも知れんが本来なら東宮が一介の家臣に譲るなど認められぬことだ。罪に問われても仕方ないのだぞ？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「でもｯ…」




そっか…
そんな大事な話になるんだ…

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