最強ちゃみの千夜一夜絵巻

真実を隠す悪党 ページ41

ﾁｬﾝﾐﾝ「すっげえｼｮｯｸでさぁ…ｯ！さすがに俺も落ち込んで…」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「けどさ、そんな俺にｱｲﾂ…こう言ったんだ…」



ーよいではないか。我が子だと思うからこそ悪いことをすれば叱ってくれるし、良いことをすれば褒めてくれる。血なんか繋がっていなくともお前と右大臣の間には親子の絆が出来ている…私なんか見てみろ。父を父と呼べず母とも滅多に会えなかった…血なんか繋がっていたって決して幸せとは言えないさ…ー



ﾁｬﾝﾐﾝ「ｱｲﾂにそう言われてそれもそうだなぁって。単純だろ？(笑)」



なんて笑うﾁｬﾝﾐﾝ
だけどその話をするﾁｬﾝﾐﾝはどこか寂しそうで
本当はﾊﾟﾊﾟの子供だったらよかったって思ってたんじゃないかと思う



それはそれで嫌だけど
娘だと言われた私は正直複雑だ



ﾁｬﾝﾐﾝ「たぶん…俺に遠慮したんだろうな…」
A「え？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「俺がお前と結婚したいって言い出すまでお前のことを黙っていたのも、俺を気遣ってくれたんだと思うんだ…」
A「牢屋に入れられても？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ああ！俺への愛情の一つだと思ってる…ｯ！(怒)」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」



けど、そうかも…
私がﾕﾉの元へ行く時着た衣をﾁｬﾝﾐﾝに選ばせてくれた…


ﾁｬﾝﾐﾝ「どう？納得した？」
A「どうって言われても…」


ﾁｬﾝﾐﾝと兄妹だと聞かされて
凄く悩んで悩んでやっとの思いでﾕﾉの元へ行く決心したのに
そんな簡単には…



ーもう振り向くな…ー
ー兄を想うてもどうにもならぬ…ー



ﾕﾉは知ってた
ﾁｬﾝﾐﾝと私が血が繋がっていないこと…
だけど一言も私に言わなかった…



ﾁｬﾝﾐﾝ「ったく！ﾔﾂもひでえよなあ！最後までお前に言わないなんて！ｱｲﾂだけなんだぜ？俺が本当の子供じゃないって知ってたことを知ってたのは！悪党だな！悪党！」




ﾁｬﾝﾐﾝに聞かされるまで私はこの事実を知らなかった
私をいつでも自分のものにできた

頑固ｼﾞｼﾞｲとｸｿﾊﾞﾊﾞｧ→←何でも答える *一部修正*

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