最強ちゃみの千夜一夜絵巻

十二単の罠 ページ5

いつの間にかﾁｬﾐの顔が私の真上
じっと見つめながら一枚目の唐衣(からぎぬ)に手をかけた



ﾁｬﾝﾐﾝ「姫君…名はなんと申す…？」



今頃聞いてきた



A「A…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「Aか…良い名だ…」



ｷｽをしながら唐衣を脱がす



焦らしか…？
じっくりと焦らして楽しむ作戦か



ﾁｬﾝﾐﾝ「A…怖いのかい？」



二枚目の表衣(うはぎ)を脱がす



いちいち見つめるﾁｬﾝﾐﾝ
完全に自己陶酔



大丈夫か？
この調子で



あと十枚もあるんだぞ？



三枚目の打衣(うちぎぬ)を脱がした
よし！
次は五衣(いつつぎぬ)
五枚重ねだ！一気に単まで持ち込めるぞ！



ﾁｬﾝﾐﾝ「…」



と、思ったら急にﾁｬﾝﾐﾝの手が止まった



どうしたの？
なんで？
個人的な問題でも発生した？



A「ﾁｬﾝ…ﾐﾝ…？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…面倒くせ…」



め、面倒？
面倒ってどういうこと？



A「ｷｬｧｯ！？」



いきなり足を開かれた？！
こいつ？！
上半分放棄して下半分で楽しむことにしたな？！




ﾁｬﾝﾐﾝ「袴だよぉぉ(泣)」




当たり前じゃん！
穿いてるわ！
十二単なんだから！



A「もう諦めたら？面倒くさいんでしょ？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「やだ！やりたい！」



駄々っ子か！



ﾁｬﾝﾐﾝ「自分で脱いでくれる？」



っざけんなｯ！



ﾁｬﾝﾐﾝ「わかった」



そう？
帰ってくれる？



ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾝ…これで我慢する…」



ﾁｬﾝﾐﾝの顔が私の胸の中に沈んだ



衣の合わせ目から覗く肌に舌が這っていく



A「ぁ…」



できる。


悔しいけど
心地いい…



ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾌｯ…そんなに気持ちいい？」



自然と頷いた



ﾁｬﾝﾐﾝ「やれば…もっと…気持ちよくさせてあげるよ…？」
A「ほんと…？」



すでにﾁｬﾐの魔法にかかってしまった私
もう婆やのことも家のこともどうでもよくなってきた
全身でﾁｬﾐを求めた



ﾁｬﾝﾐﾝ「…よし！帰る！」



…帰る？



A「ちょっ！どうして！」



人をここまでさせておいてそれはないでしょ？！



ﾁｬﾝﾐﾝ「もっとこう円滑に脱がせるよう練習してくるわ！じゃあね(ｳｲﾝｸ)」
A「待って！ﾁｬﾝﾐﾝ！」



行っちゃった…



A「何よ…ｯ！人がせっかくその気になったのに帰るなんて…」



練習なんて私ですればいいじゃん！



A「ん？脱がせる練習って…」



他の女抱いてくるってこと？！



A「ﾊﾞｶﾁｬﾐ！ｻｲﾃｰ！」

こんなで落城寸前→←ぴかる源氏

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