愛するとは ページ36
女御「私のこと…東宮様はお前になんと話した…?」
A「え…?」
突然そう聞かれて何も答えられなかった
女御「どうせ私のことなど権力に固執している女だと思っているのでしょう…」
さっきまで嫉妬で燃えていた瞳が憂いに変わった
女御「物心ついた頃から東宮妃になるための教育を受けてきた…教養、たしなみ、東宮様の好みから嫌なものまで…私の夫となるのは東宮様だと教えられてきた…ッ!なのになぜ私は東宮様に責められねばならない?!左大臣の娘だというだけで愛される資格がないと言うの…?!」
ユノが女御様になんと言ってきたのか知らない
けどきっとたくさんユノの言動一つ一つに傷ついてきたことは伝わってきた
A「東宮様は誤解しているだけです…私は女御様のこと…そんな風に」
女御「フッ…私を哀れに思うのか?東宮に愛されぬお飾りの正室だと…ッ!」
A「違いますッ!」
女御「違わぬ!お前に何がわかる?!東宮様の愛を独り占めしているお前に何が…ッ!」
A「それこそ誤解です!私は東宮様を独り占めにしようとは思っていません!」
女御「綺麗ごとを申すな!人を愛したらそれを誰かと分け合うことなど出来るはずがない…愛した分だけ愛されたいと思うのが常…私がお前の立場なら東宮様の愛を誰にも渡したりしない…ッ!例えそれが正室であっても!」
ー奥さんは私だけ?ー
ーああ!ー
ー側室も取らない?ー
ーああ!お前だけだ!ー
今の女御様と同じことをチャンミンに言ったことがあった
だってチャンミンが自分以外の女の人のところにいくなんて許せなかったもの
チャンミンを愛してたから…ッ!
女御様に言われて改めて気づかされた
兄だと知っても
こんな状況になっても
私の心が求めているのは
ユノじゃなくて
チャンミンだってことを…ッ!
女御「…もうよい。」
そう言うと私の手首を掴んで立ち上がった
A「女御様…ッ!」
女御「話にならぬ…私にここまで言われ、侮辱されても何も反論もしない…お前のような女…私は認めない!」
私の手首を持ったまま外へと引きずり出した
「女御様!」
「いけません!東宮様が!」
女御「東宮様になんと思われても構わない!私がやったと言って助けを乞うがいいわ…ッ!」
キィ…カチャ…
ここまでされても
何も言えなかった…
女御様のユノへの激しいまでの愛の深さ
閉められた門は自分の心を偽ろうとした私への戒め…
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愛絵理(プロフ) - あっりがとうごっざいます。ほんっと、どっこまで嫌な女なのでしょう?東宮がこんな女を好きになれない気持ちわかりますっ!こんな女をいい女だなんて言うチャミ様が許せないっ!このままだといったいいつになったら初夜をむかえられるのか?はあぁ〜! (2013年12月7日 23時) (レス) id: 8babc122cc (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» 杉本頂きました。もうとことん嫌な女やな! (2013年12月7日 19時) (レス) id: 8721f12fa8 (このIDを非表示/違反報告)
愛絵理(プロフ) - 女御様、嫌みなタイプ!いっつまでも根に持つ女ってさいってい!子供って人のために作るんじゃないじゃん!さも東宮が主人公に未練があるみたいな遠回しな言い方しって。主人公はきっぱりよくぞ言ったね!スーッとするね。この女御様のイメージ、杉本彩って感じぃ~! (2013年12月5日 14時) (レス) id: 90dda2d537 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - まゆまゆさん» そうではなさそうねf(^_^; ほんと女心は複雑とよく言ったもの。男もわかって欲しいね。 (2013年12月5日 13時) (レス) id: 0e97273796 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» ほんと女御様の真意はどこに…チャミとの初夜…まだまだ先になるのかなぁ(;´д`) (2013年12月5日 13時) (レス) id: 0e97273796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bubu | 作成日時:2013年11月11日 23時