最強ちゃみの千夜一夜絵巻

残さず食べなきゃ *一部修正* ページ14

ﾁｬﾝﾐﾝ「いいか？東宮が来ても絶対触らせるんじゃねえぞ！」
A「わかったよぉ」



帰りの牛車(ぎっしゃ)の中で、ずぅーっとこんな調子
何度も同じことを繰り返し言う



もういい加減聞き飽きた私



口ではﾁｬﾐに適当に返事しながら脳内は全く関係ないことを考えていた



(ぎゅが牛を先導してる…ｸｸ…ぎゅが牛…笑)



A「…ﾌﾟｯ。ｳｹﾙ」



ｼｬｯ！(御簾を開ける音)



ｷｭﾋｮﾝ「…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「な、なんだよ！お前！いきなり開けるなんて不粋だぞ！」
ｷｭﾋｮﾝ「…そいつ殴っていいか？絶対脳内で俺の悪口言ってる(怒)」



地獄耳？！



ﾁｬﾝﾐﾝ「そうなのか？」
A「言ってない言ってない！」←思いっきり嘘つく人
ﾁｬﾝﾐﾝ「言ってねーっつってんじゃん！いいから早く前見ろ前！」
ｷｭﾋｮﾝ「…」



ｼｬｯ！(御簾を閉める音)



ﾁｬﾝﾐﾝ「ったくもう！あれ？どこまで話したっけ？ともかくだなぁ」
A「触らせなきゃいいのね？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「そうそう！」



でもさ
そうは言っても
当然の如く婆やはﾕﾉの味方だし
ﾕﾉはﾕﾉで紳士な立ち居振舞いを見せつつ
その裏に情熱を隠し持ってる大人な人
それはまさに光源氏そのもの



いくら私の気持ちがﾁｬﾐに傾いてるって言っても
その光源氏に求められたら



A「防御しきれないかも…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「かもじゃねえよ！かもじゃ！防御するんだ！なんとしてでも！」



そう言うけど
ﾕﾉってば運び方が上手いんだって！
そつなくｽｰｯと！
だからとっとと食べて欲しかったのに！
そしたらいくらﾕﾉだって手出し出来ないじゃん！




ﾁｬﾝﾐﾝ「それは俺のせいじゃねえだろ！？表で牛引っ張ってるﾔﾂが乱入したから…ｯ！乱入しよっか？俺が阻止しようか？」



ﾊﾞｶ！
自ら修羅場にしてどうすんの！



A「ﾁｬﾝﾐﾝが残さず食べてくれれば済むことでしょ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「だぁかぁら！俺だって好きで残した訳じゃねえって！」



ｼｰ…ﾝ…



ｷｭﾋｮﾝ「…大人しくなったか(安堵)」



ｼｰ…ﾝ…



ｷｭﾋｮﾝ「…静かすぎる(怪訝)」



ｼｰ…ﾝ…「…ｧ」



ｼｬｯ！



ｷｭﾋｮﾝ「…何してやがる(怒)(怒)」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…残さず食べようかと(汗)」
ｷｭﾋｮﾝ「…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…見逃しては頂けないでしょうか…？」
ｷｭﾋｮﾝ「…とっととしまえ。お前のﾑｽｺが使い物にならなくなる前に！(怒)」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…ﾊｲそうします(泣)」

牛と共に去り行く *一部修正*→←あと一口

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