最強ちゃみの千夜一夜絵巻

ガードが固すぎる ページ11

A「…退屈」



一日中こんな部屋の中にいなきゃなんないわけ？



A「庭で散歩するくらい構わないわよね…うわぉ…ｯ！婆や？！」



御簾を開けたら婆やが座っていた



婆や「姫様どちらへ？」
A「どちらへって外で散歩」
婆や「なりません」



なんで？！



婆や「外は危のうございます」



なんでよ！
敷地内を歩くだけじゃん！



婆や「野党が姫様を拐いに来るやもしれませんささ、お部屋にお戻りを。」
A「え？え？ちょっと！」




ﾄｲﾚに行きたくなったらどうすんのよぉ！



あれあれと衝立の裏を指差す婆や




A「…瓶」



そうだったぁ？！
この時代の貴族の女の人はこれにするんだった(泣)ｼｸｼｸ



A「野党が人拐いにって…」




こんなにｶﾞｰﾄﾞが固かったら



A「ﾁｬﾐが来れないじゃん…ぁ…」



まさか…
あの檜扇がﾁｬﾐのだってﾊﾞﾚた…ｯ！？




A「えーｯ！どうしよ！どうしよ！二度とﾁｬﾐに会えなくなっちゃうよぉ！」



んでもってこのままﾕﾉのお嫁さんになっちゃうわけ？



A「ﾔﾀﾞﾔﾀﾞ！そんなのﾔﾀﾞ！もう一回ﾁｬﾐに会いたいよぉ！」


ﾁｬﾐ…ｯ！
どんな手を使ってもいいから
私に会いに来てーｯ！



ﾁｬﾝﾐﾝ「…ﾁｯ。なんだよ、この警備の数はよぉ！中に入れねーじゃねえか！東宮の差し金か？！それともｸｿﾊﾞﾊﾞｧか？！」



Aの屋敷の門番を始め、中も外も使用人の数に苛つくﾁｬﾝﾐﾝ



ﾁｬﾝﾐﾝ「なんか突破口はねえかなぁ…」



屋敷の周りを見つからないよう歩いていると
塀にある小さな戸を見つける



ﾁｬﾝﾐﾝ「…(ﾆﾔﾘ)」



一方、外も日が沈みかけ半ばこの状況を打破することを諦めたA



A「もういいや…疲れた…寝る…ｯ！」



しとねにふて寝仕掛けた時、女房の１人が入ってくる



「姫様」
A「…？」



「待て！」
「女どこに行く！」



門番に止められる小袿を頭から羽織った女房



「婆や様からの使いにございます」



言付けの手紙を門番に見せる
確認する門番



「よし。行け！」



門番に会釈をすると門から堂々と出ていく女房
門番が見ていないことを確認すると小走りに塀伝いに走って行く



ｷｮﾛｷｮﾛと誰かを探す女房
「こっちだ！」の声に小走りに駆け寄る



A「ﾁｬﾝﾐﾝ！」



姿を見つけるや否やﾁｬﾝﾐﾝに抱きつくA

隠れ家へ→←対峙する *ラスト追加*

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