最強ちゃみの千夜一夜絵巻

バック トゥ ザ ヒュウチャー ページ1

婆や「姫様！姫様ぁ！」
A「姫様？」
婆や「姫様！ここへおられましたか！急に居なくなられたので婆やは心配致しましたよ！」
A「それはどうもすみません」


ん？
それって私のこと？


婆や「深窓の姫君が無闇に外へ出てはなりません！殿方に見られたら大変でございます！早くお戻り下さいませ！」



と、婆やとかいう人に無理やり部屋に押し込められた私



A「どういうこと？」



都合のいいことに水盆が置いてあったので自分の姿を映してみることにした



A「…」



十二単だ
髪はまんまだけど完全なるｺｽﾌﾟﾚ


なんでなんでなんで？(Whyﾃｲｽﾄ)


A「網引き上げてみるか」


記憶の定置網をあげてみる



確か。



行きつけの歴史博物館で



平安絵巻展を見に行って



そこに飾ってあった十二単がめっちゃ綺麗だったから



「いいなぁ…こんなの着て姫様ぁなんて呼ばれたいなぁ…」



って呟いたら



「んじゃ着てみる？」って誰かに言われて



「着る着る！」って返事をした…



A「結果がこれだ」



そうだよ！
なんかよくわかんないけど
あの博物館からここにﾀｲﾑｽﾘｯﾌﾟしたってことだ！



A「何？願いってこんな簡単に叶うの？」



もうだったら私
無理難題言っちゃうから



A「ﾁｬﾝﾐﾝに会いたーい！ﾁｬﾝﾐﾝ出せｰｯ！」



っつってな。



A「もう、この時代にﾁｬﾝﾐﾝがいるわけないし…」


それ以前に異国の人だし。



「お待ち下さいませ！」
「…様ぁ！」



A「ん？なんだろ？」



なんだか外が騒がしい



A「超気になるじゃん」



覗いて見よーっと



A「一体なんのさわ…ぎ…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…や！」


目が合った
ﾁｬﾝﾐﾝ激似


A「嘘…ﾏｼﾞ…ちゃ…ｯ！？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ｼｯ！」



ﾁｬﾝﾐﾝ？！
なんでﾁｬﾝﾐﾝがここに？！



ﾁｬﾝﾐﾝ「ごめん！ちょっと俺追われてんの。かくまってくんない？」
A「ど、ど、どうぞ！この屏風の裏へ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ありがと(ﾆｯｺﾘ)」


ﾁｬﾝﾐﾝだよぉ
ﾁｬﾝﾐﾝが私に助けを求めて来たよぉぉ



A「助けなきゃ」



「どこ行ったのかしら！」
「ﾁｬﾝﾐﾝ様ぁ！」
A「騒がしいわねぇ」

「姫様！」
「す、すみません！」
A「どうかしたの？」

「あの！姫様、殿方見かけませんでした？」
A「殿方？」
「はい！あの」
婆や「何ですか！騒々しい！姫様の邪魔です！戻りなさい」

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