戦場の華。∞【学校のカイダン】 (ページ11)

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次の日また生徒会室に集まった。
南｢これロミジュリのロミオ？｣

ツバメ｢その農家の人教頭が教えてた演劇部の人だったの。
で、若い頃の教頭は
講演の衣装を着るのを
恥ずかしがってた男子生徒の前に、

突然タイツ姿で現れて
生徒よりも先に恥を捨てて
夢や理想をやり抜けって。

その時からタイツ金時って呼ばれてたって｣

波瑠｢何だそれタイツ履いて雄叫び上げてたってことか。｣
玲奈｢全然想像できない。｣
ツバメ｢でも共鳴した生徒も多かったみたい｣

南｢じゃあ何であんなふうに…｣
ツバメ｢…………放火事件。｣
タクト｢放火ってその、陸と。｣

ツバメ｢みんながやりたい事を
自由に挑戦し始めたら
親や学校が邪魔してきて
それに怒った生徒達は暴走して火を…｣

美森｢それでタイツ金時はどうなったの？｣

金時｢やっぱりお前たちか。
この写真どこで手に入れた。
何がしたいんだ。
規律への当てつけか。
大倉陸の仕返しか。｣

タクト｢なんでそんな変わったんだよ。｣

金時はタクトの方を見る。

金時｢変わった？私がか？
教えてやろう。
お前達みたいに自由や夢を訴えた
ふざけた生徒達に裏切られたんだ。

先生に煽られたので暴走しました。
退学を恐れた生徒達がそう言って
私一人に責任を押し付けた。

生徒達全員がそう言って
教育委員会の証言書に署名したんだ。

おかげで学習したよ。
大人や教師も裏切るが
子供達こそが身勝手で残酷なんだとな｣

ツバメ｢ちょっとお待ってください。
私教頭先生の教え子と話んです。
確かに昔ひどいことをしたかもしれない。
でも今その人は｣

金時｢いいか。
アイツらはその場凌ぎで平気で嘘をつく連中だ。

でかいことばかり言ってそのくせ何も果たせやしない。
どうせ今でも人をおちょくっては笑い、
惨めな人生を他人のせいにしているんだろう。

どうせ高校生活は3年。
たった3年間じゃないか！

無駄な夢なんか見ず、人様に迷惑をかけず。
お前らは教師の手の中にいればいい。
余計な詮索などするな！｣

そう言って去っていった。

丘の上の公園に行こうとすると彗とツバメがいた。
何か話している。

…今回は少し近付く。
彗がツバメにタイツを被せた。

良かった。今回は引き寄せたりしなかったみたい。

二人が帰った後ブランコに座る。

特に用はないぼーっとしてるだけ。

あ、今日バイトじゃん。

メールしとこ。
少し遅れます。っと。