仔猫十一匹 ページ13
大家｢ここが三笠長屋ですよ｣
A｢猫が沢山おりますねー！｣
大家｢人がいいのが揃ってるのか猫がやたらと居着いてねぇ。だからここいらの長屋を皆、猫丁長屋って呼んでますよ｣
A｢猫丁長屋ですか。確に、ぴったりですね！｣
奎安のところで3日お世話になり、
朝のうちにお礼を言って出て来たAは
大家にこれから暮らす長屋を
紹介してもらっていた
大家｢Aさんの部屋はあの看板の隣の部屋ですよ｣
そう言って大家が指を刺したのは
『ねこえ 十兵衛』と書かれた猫型の看板だった
A｢(ねこえ、十兵衛？)ってまさか！｣
十兵衛｢おはようございまーす｣
と、その時十兵衛がちょうど部屋から出て来た
A｢あ……｣
十兵衛｢あ？｣
佐助｢大家さん、その子は新入りかい？｣
大家｢あぁ、佐助さん。えぇ、今日十兵衛さんの隣に越してきた__｣
十兵衛｢A？！｣
A｢十兵衛さん！ここに住んでたんですか？！｣
佐助｢十兵衛さんの知り合いで？｣
十兵衛｢えぇ、まぁ｣
大家｢では、後のことは任せました。私はこれから用事がありますの｣
A｢あ、大家さん、有難う御座いました｣
おえん｢Aちゃんって言うんだよね！私おえん！ねぇ、Aちゃんは一人で住むの？｣
A｢いえ。この子と一緒に｣
そう言ってAは足元の白夜を見る
文吉｢Aちゃんも猫を飼ってるんだねぇー｣
おくら｢名前は何てんだい？｣
A｢白夜です｣
十兵衛｢A、先に荷物を置いてきたらどうだ？｣
A｢あ、そうですね。では少し失礼します｣
Aは自分の部屋に入った
A｢ｺﾝｺﾝ))十兵衛さん｣
その夜、十兵衛の部屋の戸を叩く音がした
十兵衛｢A？｣
A｢夜にお邪魔してすみません｣
十兵衛｢いや、構わねぇーよ。さ、入りねぇ｣
Aは部屋に上がらせてもらう
十兵衛｢どうしたんでぇ？白夜まで連れて｣
A｢あ、いえ。大したことはないんです。ただ、先日のお礼をしていなかったので、今夜はそのお礼にと｣
十兵衛｢礼なんていいよ！気にすんなって！第一、礼をされる様な事はしてねぇーしよぉ！｣
A｢いえ！十兵衛さんには、不慣れな江戸を案内していただいた礼がございます！｣
十兵衛｢つってもなぁー……｣
白夜｢申し訳ない。Aがどうしてもと言っておりまして｣
ニタ｢いいじゃねぇーか十兵衛｣
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桜猫(プロフ) - うっわあー、何これ？猫絵十兵衛とかマイナーな小説よく書こうと思いましたね？どれもこれも短いものですぐやめたりしててここまで続けられるのは尊敬します！これからも頑張ってください！ (2019年11月10日 19時) (
レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - ARIAさん» (((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ﾜ-！ありがとうございます！面白いですよね！猫絵十兵衛御伽草紙！ (2015年12月13日 12時) (レス) id: 7c670cddab (このIDを非表示/違反報告)
ARIA(プロフ) - とっても面白いです^^*猫絵十兵衛御伽草紙の漫画も私は大好きです・ω・ (2015年12月13日 8時) (レス) id: 629731a7d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巴 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2015年6月29日 22時
