第五十六話 魅力的 ページ17
木佐｢確実に…Aちゃんよりも…遅い…｣
A｢そうなんすか？｣
木佐｢うん………。恥ずかしいんだけど、俺さすっごい面食いなんだよ。顔が好きってだけで、その人自身が好きとかじゃなくてさ。だから何度も失敗したんだ…その例がこの間のアレ｣
A｢そうだったんすか…。じゃあ、どうしてその初恋の人は好きになったんすか？｣
木佐｢初めはそいつのことも顔しか見てなかったんだ。俺の好みのど真ん中で、背も高くて、ちょっとチャラかったけど……そこがまたかっこよかったんだよ｣
A｢うわ〜、その人モテませんでしたか？｣
木佐｢めちゃくちゃモテてた…｣
A｢でしょうね…｣
木佐｢だからいつも影からずっと見てるだけだったんだけど、ある時仕事関係で顔見知りになっちゃって、そん時に話したんだけどすっごく純粋っていうか、性格良かったんだよ｣
A｢あー、いるっすよねそーゆー人。そーゆー性格もあったからさらにモテたのかもしんないっすね｣
木佐｢そうなんだよ〜…。だからさ、そんな自分がいたたまれなくなって…｣
A｢諦めたんすか？｣
木佐｢うん…。初恋は叶わないってよく言うじゃん？それに、そん時はまだ恋してるって気付いてなかったし｣
A｢それじゃあその人を諦めたあと、恋だって気付いたんすね？｣
木佐｢……いやー…それがー、その…｣
A｢え？｣
木佐｢実はな、告られたんだ…。その人に…｣
A｢良かったじゃないっすか！｣
木佐｢でも俺は断ったんだ｣
A｢なんでっすか？！｣
木佐｢単純な話で、自分とは釣り合わないって思ったんだよ。それに俺、『好き』ってなんなのかよく分かんなかったし｣
A｢……………｣
木佐｢だからさ、俺言ったんだよ。『お前のことも正直顔が好みってだけだ』って。そしたらさ、そいつこう返したんだよ『俺の顔が好きだっていう割にほとんど見てませんよ。それは、顔だけじゃなくて俺を見てるからですよね』って｣
A｢じゃあその時に？｣
木佐｢うん。本気で好きって事なのかなって…｣
A｢………木佐さん、今更聞くっすけどその人って男性っすか？｣
木佐｢ｳ･･ ｳﾝ(･д･`;)｣
A｢じゃあその人はもとからそーゆーのOKな人だったんすか？｣
木佐｢俺も気になって聞いたんだけど、思った通り男を好きになったのは初めてだって…｣
A｢やっぱりっすか。それじゃあ、それだけ木佐さんが魅力的だったんすね！｣
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わんこ(プロフ) - 楽しみにしております！更新頑張ってください！ (2019年4月20日 9時) (
レス) id: 2e63eb2431 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - 終わっしまった・・・めっちゃ続きが気になりますぅぅぅううううぅぅぅうぅぅぅうよぉぉぉおおぉぉ←伸ばしすぎたｗ (2017年3月21日 23時) (レス) id: e5f93f2a51 (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください (2016年12月18日 2時) (レス) id: 4c54ea2902 (このIDを非表示/違反報告)
十三月七星(プロフ) - めっさ面白い！私は個人的に美濃さん柳瀬さんとくっついてほしい… (2016年10月1日 19時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くていつも読んでます(^^) 更新を楽しみにしてます。頑張ってください (2016年6月7日 22時) (レス) id: 42f2ade793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巴 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2015年3月12日 17時
