☆★電力戦隊 A to RS★☆ ARS ＃２ (ページ2)

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智「...ひでぇな...」

テレビに映る豪雨被害を見て、智さんがつぶやいた。

『ほんと...こんなことになって、、、気の毒すぎるね...』

智「A、とりあえず一週間分の着替え出しといて」

『うん、わかった』

智さんの予想通り、災害復旧チームに応援要請の知らせが入った。

智「もしもし......翔くん？...うん、、高発(高圧発電機車)何台出せる？そっか...じゃあとにかくその一台キープしといて。おいら、自分の荷作りできたらそっち行くから」

智さんの電話を聞きながら、着替えをバッグに詰めていく。

あぁ、本当に行くんだ...

そうだよ、災害復旧チームだもん

こういうときのための専門チーム。

行かないわけがない。

智「A、今日からしばらく留守になるから、なんかあったら営業所対応するってプリント作って、町内会長さんとこ持ってってくれる？」

『うん。』

智「A、ひとりでだいじょーぶか？母ちゃんとこ帰っててもいいぞ？」

実家...行けば父さんも喜ぶだろうな…

でも...

いま私の居るべきところはココなんだと思う。

『さみしくてガマンできなかったら実家行ってくるね。でも、ここで智さんが帰ってくるの待ってる』

智「そか。」

ありったけの水や保存食、避難所の子どもたちに配るお菓子を軽トラックに積んで

智さんはみんなが待つ営業所へと行ってしまった。

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災害の現場へと向かう智さんの後ろ姿は、いつもより大きく見える。

ひとりここに残るのはさみしいけど、誰かのために仕事する智さんを見ていると、あぁ、この人と結婚してよかったと、改めて思う。

『ぁ...そうか、、私も行けばよかったんだ...』

私だって看護師の端くれ。

行けば役に立てたかもしれない。

『失敗した～』

後悔先に立たずとはこのこと...。

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