⊥先輩！好き…です。２ (ページ9)

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この教室に入ってきたの

意外な人だった

「助っ人誕生！」

周りはシーンとしている

A「……真希」

飛び込んで入ってきたのは

真希だった

…どうしてここが？

てか…なんで？

真希が私の側まで駆け寄ってきて

真希「説明は、後。とりあえず、A。ここから出るよ」

A「…うん」

香奈「そう簡単に帰すわけにいかない」

真希に連れられて、ドアの方まで行こうとしたが

先輩方、二人にふさがれて

出られなくなってしまった

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香奈「ふふ。…まだ帰せない。たっぷり懲らしめないと」

真希「香奈先輩でしたよね？」

私をかばうように、真希は香奈先輩と向き合う

香奈「そーだけど」

真希「Aの事、いじめないでください。香奈先輩の事をよく知らないですけど
勝手に人に巻き込むのはよくないと思いますよ」

香奈「はぁ？何、勝手な事言ってるわけ。協力してくれるって言ってのは、あの子だよ」

真希「A、…本当なの？」

優しい香奈先輩だったら

応援したかった

でも…こんな人だったなら

最初から応援なんかしない

A「…ううん」

香奈「何、貴方嘘ついてるの？応援するって、言ったじゃない！？」

香奈を押しのけて

私の胸ぐらを思いっきりつかまれる

A「……いたい」

香奈「私、貴方みたいな人。大嫌い。…ウジウジしてきちんと自分の意見を言わない」

…それは…私も嫌い

そんなの…自分でもわかる

香奈「だからいいように使われる。大体、こういうやつはどこに行っても誰かに使われたり、いじめられたりするの」

真希「いい加減にして！これ以上、Aの事バカにしたら許さない」

A「……真希」

香奈「あんたも２年のくせに、先輩に口答えしていいわけ？」

真希「貴方みたいな人の気持ちもわからないような人には、いいんじゃないでしょうか？」

真希は、きちんと自分の気持ちを伝える事が出来る

羨ましい

香奈「ほんと、あんたら性格おかしいんじゃない？」

この一言で何かが私の中で切れた

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