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由美「おまたせしました〜」
涼介「うん。そしたら帰ろうか。もう少しで電車来ちゃうから」
由美「あ!ごめん、脱衣所に忘れ物しちゃった…」
A「…えっ?」
最後にきちんと確認して
忘れ物はなかったと…思ったんだけど…
由美が小さいな声で話しかけてきた
由美「これは嘘!先に二人で帰って」
あ……
そういう事か…
由美「涼介先輩、一緒に待っててくれます?」
涼介「あ、うん。いいけど……」
由美「侑李先輩は、Aの事、送ってあげてください」
侑李「うーん…、僕が由美ちゃんの事待つよ?」
…知念先輩
どんな気持ちでその言葉を発したかは
分からない
けど…、とても寂しい気持ちになる
由美「私は、涼介先輩がいいんです!ってことで」
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侑李「…僕と一緒で良かったのかな?」
二人っきりになって
ボソッと知念先輩がつぶやいた
A「……知念先輩?」
侑李「あっ!…ごめん。…今日は楽しかった?」
A「はい!とっても…いい思い出になりました」
侑李「そっか…良かった!僕もすっごく楽しかった」
たぶん、こんな思い出
もう二度とないかもしれないってぐらい
好きな人達と
こうやって楽しく時間を過ごして
1秒1秒が、輝いているように感じる時間
今まで経験した事ない
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そんな時間は、あっという間に
終わりを迎えようとしている
侑李「今日は、遅いし家まで送るよ」
A「…そ、そんないいですよ」
侑李「いいの。送らせて」
そんなやり取りを少しして
知念先輩の熱意に負けて、送ってもらう事に
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侑李「Aちゃん」
A「はい」
急に名前を呼ばれて、少しドキっとした
侑李「涼介とは、…付き合わないの?」
A「……付き合いませんよ」
だって…知念先輩の事が好きなんですから
そんな事…聞いてほしくない
侑李「毎回、聞いてもその答えだよね。…他に好きな人がいるから付き合わないの?」
A「………」
答える事が出来なかった
図星だったし、この恋心は…知られたくない
侑李「…答えないのか。そしたら…いるって考えてもいいのかな?」
A「そ、そのー…」
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。・゜.゚。夢露゚・。・.*(プロフ) - いつまでも、応援してます。大学のほうも頑張ってください! (2016年4月10日 16時) (レス) id: 68c8fa4e22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:侑秋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/event/zyani-zu
作成日時:2016年3月20日 18時