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｢怒られちゃった。人間に恋なんかして愚か者！って｣
｢うわ…｣
こわいんだ隣山の神様…
｢いのちゃんは…恋したことあるの？｣
｢えっ……まぁ、ちょっとくらいは…｣
といっても幼稚園の頃の先生とか、ピアノ教室の先生とか…先生ばっかだなおれ…
｢そっか…いいなぁ｣
｢え、いいの？なんで？｣
｢初恋は…叶わないものなんだって｣
｢…え…｣
｢隣山の神様がそう言ってた。だから…｣
手をぎゅって握られて、また山ちゃんの目が悲しそうな目になる
｢おれの初恋はいのちゃんだから…｣
叶わないんだよね…
そんな目をされると、やっぱり俺は放っておけない。
｢わ、わかんないよっ。絶対、叶わないなんてことも無いと思う！｣
｢…そうなの？｣
｢諦めちゃダメだよ。何度もアタックするとかさ、一途に想ってたら、気持ちが通じるかも…って｣
あれ、やまちゃんのその気持ちの相手って…俺だ！
俺が言うことじゃないよこれ、何言ってんの俺！
｢ふふっ、そっか…。じゃあ、おれずっといのちゃんのこと想ってる｣
｢う、うん……｣
うんでいーのかな…てゆーかおれ、返事とかしてないんだけど…
｢いのちゃん｣
｢なに…｣
｢手、きれーだね…｣
｢……そうかな？｣
うん…ほんとに綺麗…
囁いて指に触れて、じっと見つめられてなんだか恥ずかしかった。
なんでそんな見てるんだろ…
自分の手を見つめるやまちゃんを見てたら、不意に視線が合った。
｢……やまちゃん…?｣
｢…一緒に居られて、ほんとに楽しかった。｣
｢…うん…おれも｣
｢花火もはじめてやったし。…ありがとね、遊んでくれて｣
ほらまた。
なんでそんな、
｢いのちゃんがくれた手紙、大事にするからね｣
泣きそうな顔してる。
目が合うと少し逸らされたけど、瞳が僅かに潤んでた。
｢…もう…寝よっか。｣
｢…やまちゃん｣
｢……｣
｢泣いてるの…?｣
｢…泣いてないよ｣
｢やまちゃん、こっち見て｣
おやすみ。いのちゃん
優しく微笑む顔が向けられて、ゆっくりそう言われて急に眠気が襲ってきた。
まぶたが落ちてく。眠りたくないのに
おれ、まだ寝たくない
だって
まだ
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彼方(プロフ) - 最初から最後まで、とても面白かったです！！ 高校入学後も、タヌキさんがナイスな橋渡しをしてくれると願ってます(^^) (2022年7月17日 7時) (
レス) @page50 id: 88dc4878ec (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 彼方さん» 彼方さん、ありがとうございます!!ほんと停滞サイトで申し訳ない！続きも頑張ります(*´∀｀*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - お話が再開されていて、あまりの嬉しさにコメントさせて頂きました。これからも楽しみにしています！ (2021年6月26日 20時) (レス) id: 631c1117d1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ずみさん» ずみさん感想ありがとうございます!!めちゃめちゃ更新止まってるのに読んでくださり有難い限りですm(_ _)m たぬきの大ちゃんは譲れない作者です＼(^^)／私もウサギさんは裕翔かなと思ってました(*´∀｀*) (2021年6月26日 8時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - 最高に面白かったです！やまいのありの設定が可愛いすぎます。あのうさぎは裕翔くんかなっとつい思ってしまいます。 (2021年6月21日 9時) (レス) id: bd4fe09068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2020年9月9日 22時
