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花火が済んで、お風呂も入って、明日の帰る準備をして、あとは眠るだけ。
布団に入る前に、縁側に座って待ってた。
空に星が沢山見える。
やたらと星が密集して帯状になってるところ…あれが天の川かな…
見上げてたら流れ星が突然流れた。
願い事！って思った瞬間に流れて消えちゃって、誰もいない庭を見渡す。
目を閉じて、
前みたいに、知らないうちにそこに立ってたりしないかな…。
そんな事考えながらゆっくり目を開いた。
｢……やまちゃん｣
｢こんばんは｣
へへ。
嬉しそうに笑ってて、その顔が妙に懐かしいような。
会えたことが嬉しくてこっちまで顔が緩んだ。
｢やまちゃん来て来て｣
｢なーに？｣
｢これ！｣
さっきこっそり取っておいたんだ。
火をつけるやつもちゃんと準備してる。
｢…花火？｣
｢線香花火だよ。やったことある？｣
｢ない｣
｢よし！じゃーしよ｣
｢いいの？｣
おじさん達には隠れて内緒でね。
一本渡したら、どーするの?って目でこっち見てきてなんだか可愛かった。
｢火が吹き出すから気をつけて｣
｢…うそだろ｣
｢ぁ、ばれた｣
｢顔にウソって書いてる｣
へらへら笑いながら山ちゃんの線香花火に火をつけて、自分のにもつけて並べると灯った火がジリジリ音を立てだした。
｢わぁ…｣
小さい声が漏れて、瞳に火花の光が映ってた。山ちゃんの瞳はきらきらして綺麗で、ついじーっと見入ってしまった。
…楽しそうだ。よかった…
ずっと山ちゃんに何かしてあげたかったんだ。やっと出来たかな…
｢きれい…初めてした…｣
｢……楽しい？｣
｢うん…あっ!!落ちた。｣
｢もっかいやろまだあるから！｣
にこにこ笑う山ちゃんの顔をまだ見てたくて、俺はすかさず次を渡した。
いくつも火をつけるたびにどんどんこの時間の終わりが近づく気がして、楽しいけど寂しい。
ちょっと複雑なきもち。
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彼方(プロフ) - 最初から最後まで、とても面白かったです！！ 高校入学後も、タヌキさんがナイスな橋渡しをしてくれると願ってます(^^) (2022年7月17日 7時) (
レス) @page50 id: 88dc4878ec (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 彼方さん» 彼方さん、ありがとうございます!!ほんと停滞サイトで申し訳ない！続きも頑張ります(*´∀｀*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - お話が再開されていて、あまりの嬉しさにコメントさせて頂きました。これからも楽しみにしています！ (2021年6月26日 20時) (レス) id: 631c1117d1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ずみさん» ずみさん感想ありがとうございます!!めちゃめちゃ更新止まってるのに読んでくださり有難い限りですm(_ _)m たぬきの大ちゃんは譲れない作者です＼(^^)／私もウサギさんは裕翔かなと思ってました(*´∀｀*) (2021年6月26日 8時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - 最高に面白かったです！やまいのありの設定が可愛いすぎます。あのうさぎは裕翔くんかなっとつい思ってしまいます。 (2021年6月21日 9時) (レス) id: bd4fe09068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2020年9月9日 22時
