四日目 ページ13
四日目
目が覚めたら、やまちゃんは居なくなってた。
いつ頃出ていったんだろう…全然気づかなかったな。
……家、どこなんだろ。近くかな
「え?けーちゃんと同じくらいの歳の子?居ないわよ。この辺りには」
「え…いない?」
「うーん…もう少し山手にある佐々木さんのとこに去年生まれた子が居るくらいかしら」
「あの…山田って名前の子なんだけど…」
「その苗字は……無いわねぇ」
ど、どういうことだ?
じゃああれは何者?
「けー坊、この辺りで会ったのか?」
「おじさん……うん。いつも家に来る」
「へぇ〜…」
何か思いあたることでもあるのか?
ちらって視線が来て、ちょっとふざけてる感じの笑顔を浮かべた。
「それ、山の神様だったりして…」
「か、神様?」
また冗談だろうか…河童みたいに怖がらせようとしてる?
「昔から、この辺の山には神様が居るって言われてるんだよ。だからいつだって自然の恵みには感謝しなさいって爺さん婆さんによく言われたよ」
「…あ…この前…」
釣りの時もそうしてたっけ。この辺に伝わる習わしってやつなのか…
「そう。それでな、俺らが子供の頃にも神様に会ったって言う奴が居たんだ。ちょうど中学生の頃、同じ歳くらいの男の子だって…。けー坊が会ったのも、それくらいの子だろ?」
「うん…」
「久しぶりに遊び相手が来て、嬉しかったんじゃねーか?」
最近めっきり子供がいないからなぁ
「え、えっ、ほんとに神様なの??」
「あははっ、さあどーだろうなぁ」
「こらこら、あんたけーちゃんの勉強の邪魔しないのよ!」
「はいはい…」
じゃー頑張って。って言われたけれど、
俺の頭の中は勉強どころじゃなかった。
おばさんたちなら知ってるかなって、山ちゃんの家の場所聞こうと思っただけなのに
なんかとんでもない話を聞いてしまった。
311人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方(プロフ) - 最初から最後まで、とても面白かったです!! 高校入学後も、タヌキさんがナイスな橋渡しをしてくれると願ってます(^^) (2022年7月17日 7時) (レス) @page50 id: 88dc4878ec (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 彼方さん» 彼方さん、ありがとうございます!!ほんと停滞サイトで申し訳ない!続きも頑張ります(*´∀`*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - お話が再開されていて、あまりの嬉しさにコメントさせて頂きました。これからも楽しみにしています! (2021年6月26日 20時) (レス) id: 631c1117d1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ずみさん» ずみさん感想ありがとうございます!!めちゃめちゃ更新止まってるのに読んでくださり有難い限りですm(_ _)m たぬきの大ちゃんは譲れない作者です\(^^)/私もウサギさんは裕翔かなと思ってました(*´∀`*) (2021年6月26日 8時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - 最高に面白かったです!やまいのありの設定が可愛いすぎます。あのうさぎは裕翔くんかなっとつい思ってしまいます。 (2021年6月21日 9時) (レス) id: bd4fe09068 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな | 作成日時:2020年9月9日 22時