検索窓
今日:29 hit、昨日:21 hit、合計:57,341 hit

ページ2

音がした方を見ると俺を支えるために片足が川の中に…

「…あぁっごめん!!濡れてる!」
「いーよ俺は。それより大丈夫?」
「でも靴がっ…」
「大丈夫かって聞いてんの」
「あ、はい……大丈夫です…すいません」

何この子ヤンキーかな…こわい…

「どこの人?」
「あ…えと…、その、この先の佐藤さんのうちの…親戚で…伊野尾です」

「…都会から来た?真っ白だね」
「え…うん…」

そっちこそ俺にも負けず色白なんだけど…誰なんだろ…俺より年下な気がする…

「俺やまだ。この山に住んでる」
「や、やまに?」

だから山田?ってそんなわけあるか。
ざっくり説明しすぎだよ…おそらくこの辺の子なんだろうな…


「都会から誰か来るってウワサになってたよ」
「そうなの??ウワサになる程の事じゃないよ…」
「田舎では結構大ニュースなんだ」
「そういうもんか…」


よほど珍しいのか、俺を眺める目が珍獣を見るみたいで、ちょっと居心地悪い。
親戚が来るのが大ニュースなんて…よっぽど暇なんだな

気付くともうすぐ目的地の親戚の家に着きそうだった。

「ありがとう…ついて来てくれて」

頼んでないけど。きっと親切で着いてきてくれたんだよね。

「うん。…ねぇおれ遊びに来ていい?」
「え……いいけど」


勉強しなさいよ〜って親の声が遠く響いた。
けど目の前の瞳がやたらキラキラしてるから…断れなくて頷いてた。なんか懐かれた…?


「俺のこと、やまって呼んでいいよ。みんな呼んでるから」
「わかった。やま…ちゃん」
「ふふっ…じゃあね、いのーちゃん」


ばいばい。




走ってく姿を目で追ってたつもりが、瞬きをした瞬間に消えた気がした。足速…
暑すぎるはやく水でも貰わなければ…。
くるりと振り返って大きな家のインターホンを押す。パタパタと忙しない足音と共に、歓迎する声が聞こえてきた。




.

・→←一日目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (174 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
311人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , やまいの
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彼方(プロフ) - 最初から最後まで、とても面白かったです!! 高校入学後も、タヌキさんがナイスな橋渡しをしてくれると願ってます(^^) (2022年7月17日 7時) (レス) @page50 id: 88dc4878ec (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 彼方さん» 彼方さん、ありがとうございます!!ほんと停滞サイトで申し訳ない!続きも頑張ります(*´∀`*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - お話が再開されていて、あまりの嬉しさにコメントさせて頂きました。これからも楽しみにしています! (2021年6月26日 20時) (レス) id: 631c1117d1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ずみさん» ずみさん感想ありがとうございます!!めちゃめちゃ更新止まってるのに読んでくださり有難い限りですm(_ _)m たぬきの大ちゃんは譲れない作者です\(^^)/私もウサギさんは裕翔かなと思ってました(*´∀`*) (2021年6月26日 8時) (レス) id: 0d940f7544 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - 最高に面白かったです!やまいのありの設定が可愛いすぎます。あのうさぎは裕翔くんかなっとつい思ってしまいます。 (2021年6月21日 9時) (レス) id: bd4fe09068 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はな | 作成日時:2020年9月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。