好き……?7 ページ9
「『かんぱーい』」
カシャンとグラスの合わさる音が聞こえる。
そらるさんはビール、私はカシオレ。
「そういえばさー、雫の新曲よかったよ」
『ありがとうございます。』
「ふふ、今日帰ったら投稿するつもり」
にしてもさー、と続けるそらるさん。
「恋愛がモチーフって珍しいね?いっつもエッロイのか病み系しか作んないじゃん?」
その言葉に少しドキリとする。
『んーまぁ気分ですよ気分』
あはははーと笑って誤魔化した。
…言えない。
リスナーさんにそらるさんのこと好きか聞かれたことが頭から離れなくて気づいたら恋愛だったなんて…!!
コホン。
『そらるさん、ちゃんと宣言通り1番に歌ってくれましたねw』
「でしょー?もう死ぬ勢いで作業したんだから」
そう言ってふわっと笑うそらるさん。
…いけめそ。
「あ、あのっ/////」
「ん?」
「う、歌い手のそらるさんですか…///////」
「あー、うん」
「えっと、そちらの方は…………」
『あ、ボカロPさせて頂いてます、雫です』
「し、雫さん!?大ファンです好きです!!」
まさかのリスナーさんと遭遇。
握手はごめんねーと言うそらるさんを横目に枝豆を食す。
「はぁ…いるんだよね…あーやって声かけてくれる人…そしてTwitte〇に投稿する人………」
人気者も大変ですねー、と言いながらサラダのトマトをそらるさんの小皿に移した。
「おい」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:金木犀。 | 作成日時:2017年11月20日 17時