夜の色 ページ9
■
中島「めずらしいね。菊池から飲みに行こうなんて。」
その夜、中島を誘って飲みに来た。
どうしても聞きたいことが沢山あるから。
『お前のクラスに青木A、ってやついるよな?』
そう、保健室で寝てたやつ。
あのサボり魔についてだ。
中島「あぁ、青木か。」
『あいつ、まじ何者?』
中島「あぁ。もう行っているのか。」
中島は保健室に来ているのを知っているらしい
中島「俺、青木のこと三年間担任だから。」
『ずっと、保健室?』
中島「ただのサボりだと思うよ。
でも、授業出てないのに成績は優秀。お前みたいだな。」
中島はAのことを結構知っていた
さすが三年間担任なだけある。
てか、ホントにただのサボりかよ。
『俺と一緒にするなよ。』
中島「一緒じゃん、不良のくせに成績優秀。サボりも不良だよ。」
俺も高校時代は結構やんちゃだったかもしれない。
でも成績だけは絶対に落とさなかった。
先生に反抗してた俺が、
何で今”先生”なんだろうな。
______
『Aは、お前の授業は出てるのか?』
中島「それがね。一回も出てないの。一、二年と…」
『…!』
さすがに驚いた。
副教科だよ?一番楽なんだよ?
しかも一回も出ていないなんて…
『まじか。あいつすげぇな…』
褒めたくなってしまう…
中島「今年は卒業制作やるから、出てもらわないとな…」
『美術の先生も大変だな。Aがいると…』
中島「そう?てかさ、名前呼びなんだね。青木のこと。」
にやけた顔して聞いてくる中島
こいつ、酔ったな。
『なんだって良いだろ…』
中島「あの風磨が、名前呼びとか怖ーい!」
こいつ、明日も仕事なのに大丈夫か…
てか…。
『”あの”ってなんだよ!』
中島「えー!教えなーい。」
『おい、こら健人!!』
中島「ふまたん怖ーい!!」
_________
・
・
・
『ウ”ェ”』
飲みすぎた…
明日も仕事だっていうのに…
二日酔い確定だな。
しかし、
中島「ふまたんー。家まだー?」
このつぶれたでかい荷物を送らないといけないし
ホントに今日は疲れた日だ。
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作者名:hikaru. | 作成日時:2020年4月17日 21時