*センセイ21 ページ23
*
「〜〜〜〜の公式を利用して......」
私は教科書とノートを広げて、黒板を見る。
頬杖をついて先生の解説を聞くが、まったく頭に入ってこない。
心地よかった先生の声は、今では聞くと胸が苦しくなる。
「おー、合ってるぞォ。頑張ったなァ」
それでも生徒に教えながら、問題が解けると笑いながら褒める先生を目で追ってしまうのはそれだけまだ好きなんだと思う。最近遠目で先生を見ては、ため息をつくばかりだった。
そして気がかりはもうひとつ。
「せんせぇい。ここわかりませぇーん。」
最近、やたらと先生に話しかける女子がいる事だ。 まぁ、振られた身である以上何も言う権利は無いし、言うつもりもないんだけど。
「あ、こういうことですかぁ?さすが先生わかりやすい〜!」
女子生徒の一際高い声が聞こえる。確かあの子は学年でも男子に人気の高い子だ。確かに容姿は整っているし女の子らしい華奢なタイプだ。可愛いと思う。
ただ、圧倒的に近いのだ。距離が。
ほかの男子にもそうなのかと思いみていれば、実弥先生だけのようで。
「あっ、先生髪に埃ついてますよぉ〜。」
「あー、ありがとなァ」
ほら、埃取るだけならそんな肩に手置かなくていいのに。いや別に私が文句言える立場じゃないけど。
とまぁこんな感じで、そのせいで最近は日々悶々としているのだった。
「はぁ......」
それでも、真剣に教える実弥先生のことを目で追ってしまうから。
先生、貴方のせいで
苦しいです、。
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あや - 私はさねみん推しで、今学校の数学の先生に恋をしています。なので、このお話を読んでいて、すごく楽しかったです! (2021年9月5日 12時) (レス) id: 676a376a05 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます!もう少しお付き合いください〜 (2020年3月26日 9時) (レス) id: 1945be474a (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。続き楽しみにしています! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 殿茶さん» えっ、あの、ありがとうございます、小説連載されてますよね?私ずっと読ませて頂いてました!まさかコメント頂けるなんて、、嬉しい限りです。私も楽しみにしているので頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: c927656a5e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - これからの展開に期待!更新頑張ってください! (2020年3月15日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴神 | 作成日時:2020年3月10日 10時