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*センセイ09 ページ11











「お前寄り道してんじゃねぇっ......て、おい!」







突然抱きつく私に困惑していた先生だったが、涙を流す私を見てただ事ではないと思ったのかそのまま理由も聞かず黙って背中に優しく手を回してくれた。先生の匂いと体温にひどく安心した私はしばらく泣いていた。






































「落ち着いたかァ」




「はい、すみません、」






少し時間が経ち、落ち着きを取り戻した私に先生は優しく声をかけてくれた。「とりあえず乗れェ」と言った先生の車の助手席に乗せてもらったのは何度目だろうか。






幸いな事にコンビニに来る客は1人もおらず、コンビニの前で泣きながら抱き合っている所は誰にも見られることはなかった。







「どうしたァ」






先生は今までのどの時よりも優しい声で聞いてくれた。その声音だけでも安心する。










「実は......」








私は先程の出来事を思い出しながら、一生懸命先生に話した。














「そうか、話してくれてありがとなァ、嫌なこと思い出させちまって悪かった」








話し終わった私は先程のことを思い出し、手足は震えていた。「もう大丈夫だァ」と言った先生は、握ったまま震える私の両手を大きなゴツゴツした手で包み込み、もう片方の手で頭を撫でてくれた。




















やがて、また少し経つと先生は私から離れ、「帰るかァ」と車のキーを差してエンジンをかけた。













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設定タグ:不死川実弥 , 鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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あや - 私はさねみん推しで、今学校の数学の先生に恋をしています。なので、このお話を読んでいて、すごく楽しかったです! (2021年9月5日 12時) (レス) id: 676a376a05 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます!もう少しお付き合いください〜 (2020年3月26日 9時) (レス) id: 1945be474a (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。続き楽しみにしています! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 殿茶さん» えっ、あの、ありがとうございます、小説連載されてますよね?私ずっと読ませて頂いてました!まさかコメント頂けるなんて、、嬉しい限りです。私も楽しみにしているので頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: c927656a5e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - これからの展開に期待!更新頑張ってください! (2020年3月15日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴神 | 作成日時:2020年3月10日 10時

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