先生、私の気持ち気づいてよ…【名前変換オリジナル】

13話 副会長 ページ15

「Aさんなら責任感強いし、何だってサポートが上手く出来る。彼女なら良い副会長になれると思います」

「…だそうだ。奥田、何か意見はあるか？」

「えっ？…な、何も無い、です…」

「そうか。なら決定だな」


パチパチと再び盛大な拍手が起こった

え、何？何が起きた？私が副会長？

え、冗談だよね？え何か決まった？え？ええ？？

…全く今の状況を踏み込めない


「じゃあ次は係り及び委員会だな。今から先生が黒板に書いてって説明してくっから、どの係りに希望するか考えとけよ」


カッカッカッ、と固い音を立てながら綺麗な文字をスラスラとかいていく

美化、学習、広報、図書…

ってかそれよりも副会長って何？さっきの事で頭がパンクしてるんですけど！？

私馬鹿だよ？変な所で抜けてるし、責任感とか無いしメンタル弱すぎだし！？


…相変わらずのマイナス思考だわ


あああもうどうしよ、こういうクラスの責任感とか持つの人生初だし、これから上手くやっていけるのかな…

それより大樹だよ、大樹！何で私なんかを推薦にした！？


「んじゃあ、先ず美化は主に清掃だな。ゴミ拾いとか整頓とか」


手に資料を持って着々と説明していく先生

にしても何か絵を描ける係りが良いんだよね。美術を強調したものというか。


「学習は教科担任へ聞きに行って明日の持ち物等聞きに行くこと等だな」


教科担任…あ、蓮さん…

そっか。聞きに行くだけなら、これでも良いけど…


「広報は掲示物や配布、新聞等を作成。絵が得意な人とかには良いんじゃないか？」


そう言った途端、頭の中に電流が走ったような感覚が来た

…来た。これ、これにしよ。

美術が最も得意とする私にとって合う委員会は広報しか無い

先ず第一希望は広報。第二希望は……学習、かな


*


結局、私は二選択から迷って広報に入った

その中に何故か大樹もいるのかが不思議だけど。

夏希ちゃんはというと…学習の方へ行ってしまった

途端、再びチクッという小さな痛みが私の胸を刺す

再び胸が苦しくなり始める


「とりあえず今日はお疲れ様。そして、会長と副会長は初日からだが、やって貰う事がある。後で先生の所に来るように」

14話 資料→←12話 戸惑い

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