私とアイドルは......

38話 ページ39

夏の初め...




七夕が近いこの季節になると思い出す





幼い頃に死んでしまった俺の初恋の女の子







病院で過ごす彼女を見舞った日.....








一緒に短冊に願い事を書いた日.....








一度だけ内緒で行った神社のお祭り






子供の頃のおぼろげで曖昧な思い出たち....






でも今も






夢の中なら鮮明に思い出せるよ....









〜ー1人の青年と少女がもう一度再会する物語〜





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「ふぁー....」






おはようございます








いきなりですが此処はどこかと言いますと








ホテルの一室です







プロセラのロケに一緒に来ちゃいました！







にしても...






「早く起きすぎたかな？」






まぁ、早起きは三文の得とも言うしね







郁「Aさーん、起きてますか？」







「起きてるよ郁、入りなよ」






郁「お邪魔します！」




涙「おはよう、A姉」




「おはよう、郁涙 海さんと隼さんは？」




郁「海さんはまだ寝てて、隼さんは俺達が起きた時にはもういなかったよ？」






珍しい....





陽にプロセラの二代寝坊助組は涙と隼さんって聞いたのに







「そっか...2人は朝早く何をしようとしてたの？」




郁「折角ですから！短冊を書こうと思って！」





涙「だから、A姉が起きてたら一緒に行こうと思って」






「短冊かぁ、いいよ着替えたら降りてくね」








郁「はーい！じゃぁ先行ってます！」




涙「後でね...」









あれから、涙にはすっかりA姉という呼び方が定着してしまった....




郁も昔みたいに敬語は所々抜けるようになってきた








距離が近ずいたということで、よしとしとこうかな？

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