ブラック本丸取扱説明書求む (ページ4)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:9,677 hit

2話ページ4

___

勢いよく開かれたドアの方へ視線を向ければ
息を切らしながら一枚の紙を原形もなく握りしめている
兄、伊吹が立っている

「ど、どうしたの？」

伊吹「.....い、た」

「え？」

伊吹「だ....か、ら.....____、だった」

「....聞こえないんだけど？」

小さくボソボソ呟く片割れに近づけばようやく視線が
あいどこか真っ青な顔で今度は聞き取れる声で喋った

伊吹「.....担当先......ブラック本丸だった」

「......へ？」

_______

当然、あの後大騒ぎし、ぐしゃぐしゃの紙を奪い取り
読んでみれば確かに

審神者名伊吹様

この度は卒業誠におめでとうございます厳選なる政府の判断により貴方様にはブラック本丸を担当していただきます
尚資料と管狐においては下記の日時に配布さていただきます

　 ○月✖️日場所時の政府______。

「うわぁ.......」

伊吹「うわぁ、ってなんだよ！うわぁって！！」

「いやぁ、ドンマイ？」

伊吹「人事だと思いやがってぇえぇぇ！！」

ギャン泣きする兄を1日慰め
渋る兄を引きずって政府に行く

指定された場所まで引きずって、座らせ出て行こうとすれば、役人さんにいい笑顔で君も残ってくれる？と言われた時の私の気持ちを述べてください

役人「いやぁ〜、今回は何というかハズレくじ引かしてごめんね？君達みたいな霊力資質の高い人間って中々いないからさぁ、どーしてもこういう案件対応になっちゃうんだよね〜」

「あの....」

役人「はい、どうぞ」

「私審神者じゃないんですけど」

役人「あー、うん、そうだよねそこ疑問に思うよねー
実はね政府の方針でブラック本丸って一括りに言うけど何個かランクがあってさ、前任が霊力も高くて資質もあったまま怨霊になたっりブラック化するとさ、普通に霊力高い人間じゃ対応できなくてそういうのを特級って言うんだけど君達にはこれに当たってもらいます！」

ペラペラ喋ってるけど私の質問の答えがないんだが？

役人「そして、この特級相手にいくら霊力も資質もあるけど初心者を活かすのもあんまりだーって話になって妹の君にも白羽の矢がたったのさ、はいこれ配布資料ね」

渡された資料に目を通せば

そこで顕現した刀の数
折れた数、現在の顕現本数

そして....

伊吹「3人も.....斬ったのか」

役人「そう、だから危険度も高い」