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失楽園 ページ5

澪side


あれ以来怖くて何も聞きだすことが出来なかった



もしかして、私ってここで生きてていいわけじゃないんじゃないの?





そんなはずないか。




ほんと、最近変なことばっかり考えてる。




そんなことを考えながら庭を通って自分の部屋に向かった。





☆〜☆〜☆〜


「すごく綺麗」



庭で見つけた花を花瓶に差す。



その花瓶を机においてしばらく見つめていると誰かの足音が聞こえた。



「澪ちゃん〜!この間創った洋服!いちにいが仕上げてくれたよ〜」



乱か〜。



ありがとう。と受け取った洋服になんだか見覚えがあるような気がした。



「どうしたの?」



「なんでもないよ」




なんだろう…もやもやしてる。



早くこの気持ちをどうにかしたい!



私はひそかにある計画を立てた。









ここは1日中結界が張ってあり、簡単に出入りすることは出来ない。




でも、ある時だけ結界が緩む。



それは、見張り番が変わるとき。



どうやらここは夜、順番に門の見張りをしているらしい。



その交換のほんの数秒、敷地全体の結界が緩む。



そのすきを狙って外に出ることにしよう。







緻密に計画を立てると辺りはだんだん陽が落ちて月が昇ってきた。




もう少し。

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作者名:ナハト | 作成日時:2018年8月30日 16時

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