【あんさんぶるスターズ！】壊れたモノは直らない。【刀剣乱舞】 (ページ17)

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偶像ページ17

最近体調が優れないことが増えた。
みんなは心配して何から何までお世話をしてくれる。
気がついたら眠ってまた目が覚めての繰り返し。
その度に見覚えのある夢を見る。
そこにいる彼女たちは何やら慌てた様子でものを探し、なにかの計画を立てる。
その物事が進む度に夢の中の私は不安定に足場を失っていた。

「澪、起きれる？」
「清光ありがとう、もう夕方なんだ」

太陽が落ちかけている頃、清光が私の部屋へやってきた。
不安定の夢の中聞こえてきた清光の声はさながら藁のようで、私は縋り付くように目を覚ました。

「また最近変な夢を見るようになったの」
「ふーん、どんな夢？」

清光は自身の紅い爪に見蕩れながら私の戯言に耳を傾けてくれた。

「なんかこの間も見た夢。みんな青いお揃いの服を着てなんか集めてるの。その子たちがなにか計画を立ててるみたいでね。その計画が進む度に夢の中の私は崩れそうになるの。だから起こしに来てくれてありがとう。誰も来てくれなかったらきっと私そのまま夢の中で消えちゃいそう」

そう笑いを混ぜながら言うと清光は呆れたような表情で私の頭を撫でた

「大丈夫、俺らがいれば澪は居なくなったりしないから。」
「それじゃあどうして私は最近こんなに」

そう言いかけた瞬間、体の力が抜け、まるでどこかに落ちていくかのような感覚に陥った。
なにかに捕まろうと手を伸ばすも、何かある気配すら掴めなかった。