Sweet Surprise (ページ4)

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今日で一学期が終わる。明日から長い夏休み。

帰宅部の私は補習に行くだけだから先生に会える機会も少ない。

HRが終わって、ゾロゾロとみんなが教室を出て行く。

今日はなんだか帰る気になれないな

そんなことを思った私はいつもの空き教室に向かった。

教室を開けると、予想外の人物がいて思わず｢え、｣と声を漏らした。

｢あ、やっぱり来た｣

『なんでこんなとこにいるんですか？』

｢ん～、今日はなんだか橋本さん来そうだな～って気がして。待ち伏せしてた｣

予感が当たってた、と子どものよう歯を見せて笑う白岩先生にまた胸が高鳴る。

橋本さんが来そうだから待ち伏せしてた？
それって…

先生の言葉を反芻すると、自分に都合のいいような考えになってしまいそうだから考えるのをやめた。

｢橋本さんと話してるとなんか落ち着くんだよね｣

『それは…ありがとうございます』

なんてかわいくない返し方なんだ。
めちゃくちゃ嬉しいのに。

｢まぁ座って、一緒にお話しようよ｣

イスをひいて私を座らせると、先生は目の前に座った。

たわいもない話をしてると先生が突然こんなことを言った。