虹は繋がっているんだよ (ページ43)

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俺、腹括るよ！ページ43

俺は翔を抱きしめたまま…どうすればいいか考えてた
しかし腹も減るわけで

智「…翔？先にご飯食べようか？」

翔「…いらない」

智「簡単なの作るからさ、食べようよ？」

翔「…うん」

智「俺が作るからね…翔はお風呂いっておいでよ？」

翔をなんとか風呂に行かせ
俺は簡単に…つまみ程度のおかずを作り
ビールと焼酎を用意した

智「翔出来たよ〜」

翔が風呂から出てきた
濡れた髪からの滴が翔の肌に落ちていく…
しっかり拭いてないようなので
ソファーに座らせ、髪を乾かす

翔は項垂れたまま…

俺は翔を抱きしめて､両手で頬に手を添えて上に向かせてキスをした
やっと俺を見てくれた
顔は、不安そうだった

智「…時間かかりそうだから、食べながらってか
呑みながら話そうよ？」

翔「…うん」

翔は焼酎を一口だけ呑んで、つまみを食べていた
食欲あればいいかと少し安心した…

俺はビールでつまみを食べながら

智「叔父貴の病院もね…
翌々週の日曜日から土曜日まで
医療ドキュメンタリーの取材があるんだ…」

翔「…知ってる」

智「え？なんで？」

翔「…マネージャーから聞いたから…
ＴＶ局も同じ局だって。そうも言ってた…」

智「…同じ局か〜
翔、翔は断れよ俺に密着させればいい」

翔「え？なんで？」

智「…この季節、よく体調崩すだろ？
無理すれば倒れるぞ…」

翔「……かもしれない」

智「どうせ病院でも密着されるんだし…さ
俺、腹括るよ！
医師である事公表する！
翔の事も公表する！」

翔「え？」

智「…翔…あちこちで誘惑されてるし
翔は俺のもんだって言いたいんだよ！」

翔「誘惑されてないよ！
俺は智だけいればいいんだから
智…本当に…いいの？」

智「ああ… 翔はどうなの？」

翔「…俺は…智に任せるよ……
ここまで周り固められたら…
逃げられないでしょ？」

智「…確かになぁ〜
偶然でもここまでとはねぇ〜」

翔「でしょ？
でもさぁ〜
俺そんなにあちこちで誘惑されてるの？」

智「…わかってないのかよ…鈍感…！」

翔「いくら誘惑されても！
俺が誘惑されるのは、智だけだからね！」

智「…誘惑しようか？翔…」

翔をお姫様抱っこして…ベッドに…下ろしたんだ