どこに…？ ページ37
最近…さとさんが俺にべったり…
「どこに行くの？」
トイレと風呂の掃除
「風呂は俺がやるから」
…ありがとう…
もう家事とかもさせてくれない…
洗濯物を乾そうとしたら…
「俺がやるから！」
いいよ…俺がやるから！
「いいから！ 俺がやるから！」
っな調子でなにもさせてくれない…
颯も蒼も昴も湊も同じで、なにもさせてくれない
少し不貞腐れて寝室のベッドに寝転んだ
すると…さとさんが来て
俺の上に乗ってきた…
重いよ…
「翔…翔…だよね？」
さとさん？
「不安なんだよ…また…翔がいなくなりそうで…
不安なんだよ…」
どこにも行かないよ？
俺がどこに行くの？
「翔…！」
痛いくらい抱きしめてキスを…
…ん……んん……んっ…んっ…んん…ふぁ…んっ！
さとさん…
「翔…」
安心してよ？
俺は大丈夫だからね？
ちゃんと定期検診もしてるから…
それより、さとさんもちゃんと定期検診してよ？
「それはしてるから…安心してよ…」
…ん……んん……んっ…んっ…んん…ふぁ…んっ！
…ああ…さとさん……もう…ダメ……
「ほしくなった？」
…ぅん…
「続きは…夜にたっぷりね…」
…ぅん…
…ん…んん……んっ…んっ……んん…ふぁ…んっ…
「おやすみ…翔…
今夜は寝かさないから…覚悟してね…」
さとさんの体温が伝わる…
心地いい…暖かさ…
やさしく…強く…抱きしめてくれる…
それに…安心するさとさんの匂い…
少しだけ…少しだけ…こうしてて…
眠るまででいいから…
俺を抱きしめていて…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2022年4月20日 1時
