どうしたんですか？ ページ35
翔の病室の前で立ち尽くしている俺…
和也「どうしたんですか？」
…追い出されたんだよ…
和也「起きたんですか？」
ああ…話そうとしたら…追い出されたんだよ…
『面会ですか？』
和也「ええ…」
『興奮させないでくださいね？
心臓が弱っているので…』
和也「はい…」
『あなたは…しばらく面会禁止ですので…』
…わかりました…帰ります…
和也「大野さん…」
任せたよ…ニノ…
和也「ええ…わかりました…
翔ちゃん？ 入りますよ？」
「ニノ…？」
和也「やっと…起きましたか」
「…うん…ニノ？」
和也「なんでしょう？」
「代筆…頼めないか？」
和也「なんの？」
「脱退と退所届けの代筆をお願いしたい…」
和也「翔ちゃん？」
「これ以上…迷惑かけれないから…
ニノ…お願いできる？」
和也「私はイヤですよ？
翔ちゃん…元気になって復帰しましょうよ？」
「…あの人の側には…いられないんだよ…
俺は…あの人にとことん嫌われたから…
だから…最初に入院した時も…
来なかったでしょう？」
和也「それは…仕事で長期ロケで…」
「関係ないよ…
もう…あの人には…俺は必要とされてないし…
話の内容も…脱退を宣言する事だよ…」
和也「違いますよ！」
「違わない…
もう…芸能界に…興味はないんだよ…
こんな身体で…仕事もできないでしょう？」
和也「それはゆっくり治療すればいいじゃない
翔ちゃん…考えて直してくださいよ…」
「ニノ…相葉ちゃんと松潤に伝言お願い…
もう…来なくていいって…
ニノも…もう来なくていいよ…」
和也「翔ちゃん！」
「もう…あの人に関係ある人に…
会いたくないんだよ…
お願いだから…もう…来なくていい…」
和也「翔ちゃん…」
「もう…帰って…
そして…もう…二度と…来ないで…」
和也「わかりました…今日は帰りましょう
でも…また来ますからね？」
「来ても…会わないから…」
和也「はぁ…わかりましたよ…」
もう…会う事もないだろう…
ここまで…心臓が弱っては…
仕事はできないからね…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2022年3月20日 0時
