きみに贈る花を

あれから… ページ32

あなたがいなくなって…もうすぐで５年になる…
定期的に高千穂へ通っている…

あなたは…龍の姿から女性の姿になっていた…


「女性の姿は…とても綺麗ですね…」

ええ…

「もうすぐ…出られるかもしれませんね？」

…そうだといいですね…


もうすぐであなたに会えるんだよね…


「少しずつ浮上しているみたいですね…」

ええ…


俺は…時間があれば高千穂へ通っていた…
相葉ちゃんたちは不思議がっていたけどね…

それから…あなたは眠ったまま…泉から出てきた…
高千穂の神社へ運ばれた…

女性の姿のまま…眠っているあなた…
早く…起きないだろうか？

それから…２年もの間…眠り続けて…
そして…目覚めた…


「…ここは？」

高千穂の神社ですよ？

「そうですか…」

ええ…

「あなたは…？」

櫻井翔と言います

「櫻井…さん？」

ええ…

「聞き覚えのある名前…」

そうですか…

「ええ…」

…起こしましょうか？

「ありがとうございます…」


…軽い…


「もうすぐ迎えが来ると思います…」

迎えに？

「ええ…」

『姫様…迎えに参りました…』

「…ありがとうございます」

『では、参りましょう…』

どこへ？

『伊勢ですよ…
伊勢でお身体の回復をしていただきます…』

俺も一緒に行ってもいいですか？

『姫様…どういたしますか？』

「私は別にいいけど？」

『では、一緒に参りましょうか？』

ありがとうございます！


俺は一緒に伊勢までついて行く事になった…

姫様…→←どうして…？

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