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…別れよう？ ページ6
記憶が戻る気配のない俺…
さとさんのお荷物になっていないだろうか？
俺は…さとさんに言ったんだ…
さとさん…もう…別れよう？
俺…仕事も辞めるから…
「翔？」
俺は…さとさんのお荷物でしょう？
もう…別れよう？
仕事も…辞めさせて？
「…いやだ！ 絶対に別れないから！
お荷物なんて一度だって思った事ないよ！」
でも…俺は…記憶がないんだよ？
仕事でも…迷惑かけてる…
「迷惑なんて一度も思ってないよ！
相葉ちゃん達もそうだよ！」
でも…
「もう…あんな思い…したくないんだよ…
お願いだから…俺の傍にいてほしい…
記憶は…そのうち戻るからね？
それに…もう一度…翔と恋愛してる感じなんだよ？
それじゃあ…ダメなの？」
…さとさん…
「もう…翔のいない生活は…いやなんだよ…！
翔が傍にいないと…安心して…眠れないんだよ…」
…さとさん…
…いいの？ このままでも…
記憶が戻らなくても…いいの？
「ああ…このままでもいいよ…
記憶は…そりゃ戻ればいいけど…
戻らなくても…俺はいいよ…」
…さとさん…
「…翔が…いない生活は…もういやなんだよ…！」
…さとさん…
俺を抱きしめる腕が振るえている…
俺を宝物のように優しく抱きしめている…
…さとさん…本当に…いいの？
「何度も…言わせないで…
翔がいいんだよ…翔だけだよ…
こんな気持ちになるのは…
俺の事…信じて？ お願いだから…翔…」
そう言って…俺にキスをした…
…安心した俺は…さとさんに抱きしめられたまま…
眠ってしまった…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年10月15日 12時
