手紙？ ページ46
俺を襲った人が死刑になった…
本人から直接聞きたかったのに…
そんな事を考えていたら…拘置所から手紙が…
差出人は…青島慧…
リビングで珈琲を用意して読む事に…
『櫻井翔様
あなたがこの手紙を読んでいるという事は…
俺は死刑になったんでしょう
あなたには、直接恨みはありませんでした
でも…ゆかりの事で、
自分でもどうしょうもない衝動に襲われました…
本当に自分でも抑えきれなかった…
幼い頃から…ゆかりが事が好きだった…
そのゆかりが死刑になった…
ゆかりがあなたを執拗に襲って…
今までの事件が掘り起こされ…死刑に…
俺は…ゆかりの意志を継いだ…
そしてあなたを何度も襲ったんです…
でも…あなたは俺が何度も襲っても…死ななかった…
そして…ゆかりの思い人であり、あなたの恋人に…
押さえつけられ…捕まったんです…
俺は…早くゆかりの傍に逝きたかった…
ようやく、ゆかりの傍に逝ける…
あなたには、大変な迷惑をかけました…
本当に申し訳ありませんでした…
死をもって償います…
本当に…申し訳ありませんでした…
青島慧』
これがあの人の…青島さんの本音なのだろう…
きっと…ゆかりさんも青島さんも…
歯車が…狂ってしまったのだろう…
手紙にはもう１つ手紙があった
『これは死刑が執行されてから…
櫻井さんに渡してくれと頼まれました…
郵送にて失礼します…』
この手紙…どうするか悩んでいた…
そして…さとに手紙を読まれたんだ…
さとは一言…
「やつもゆかりの被害者だな…」
確かにゆかりさんの被害者かもしれない…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年10月15日 12時
