記憶は…戻ったよ… ページ45
グダグダの楽屋でぼぉ〜っとしていた
和也「翔ちゃん？」
ん……なんでないよ…
雅紀「翔ちゃん？ 本当に大丈夫？」
…うん…大丈夫だよ……
潤「…そうは見えないけど？」
「…最近…いつもこうなんだよね…」
和也「…どうしたんですか？」
「北海道に一緒に行って…
記憶がほとんど戻ったんだよ…
そこから…あんな風になったんだよね…」
…ねえ…さと…
「ん？」
…どうしても…ダメなの？
「ダメだ！ 絶対にダメだ！」
…どうして？
「どうしてって…行ったって会えないよ！」
行ってみないとわからないでしょう？
「翔！」
いいでしょう？ 東京拘置所に行っても…
「ダメだって！ 翔…もう諦めろよ！」
どうしても本人から聞きたいんだよ！
「翔！」
和也「東京拘置所って…
まさか…青島に会うつもりなんですか？」
「ああ…記憶が戻ってから…毎日これだよ…」
雅紀「会ってどうするの？ 翔ちゃん…」
なんで俺を襲ったのか…
本人の口から聞きたいんだよ…
執拗に…俺を襲った理由が…知りたいんだよ…
潤「裁判記録があるんだろう？
翔さん…やめた方がいいよ…」
…みんな…反対なんだ…
和也「それは反対しますよ…当然ですよ…」
『本日、東京拘置所で死刑が執行されました
執行されたのは、青島慧死刑囚です……………………』
えっ？
「執行されたようだな…」
どうして…？
潤「死刑囚だから、
いつ執行されてもおかしくはないよ…」
…記憶が戻ったこんな時に…
死刑が執行されるなんて…
結局…裁判記録しかわからないのか…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年10月15日 12時
