おやすみなさい ページ29
晩ごはん食べて、
風呂に入って
後は寝るだけに
なに警戒してるの?
「えっ? だって…」
手ぇ出さないよ〜
今日はね♪
「…本当に?」
ああ…明日はどうするの?
「リハビリだけど?」
マネージャーが送迎するんだろう?
「…うん…いいのかな?」
いいんだよ♪
記憶戻ってないから迷子になるんだろう?
「迷子って…」
ならない自信はあるの?
「う…ない…」
俺が送ってもいいんだよ?
明日はオフだし…
裁判所に行くんだろう?
「リハビリしてからね…
裁判所13時からでしょう?」
ああ…
「病院経由かな?」
リハビリもだけど傷跡の診察もあるんだろ?
間に合うの?
「だから…朝8時に迎えが来るらしいの…」
そうか…んじゃ、早く寝ようか?
「…うん…」
2人でベッドに入る…
ベッドの両端にいる…
んじゃ、おやすみ〜
「…おやすみ…」
しばらくして寝息が聞こえる…
寝たな…
寝ようとしたら…背中が暖かい…
振り向くと…翔がしがみついている…
…やっぱりなぁ〜こうなると思ったんだよ…
ごそごそしてて…こそばゆい…
寝返りをして翔を抱きしめたら…おとなしくなった…
記憶がなくても…身体が覚えてるんだろうなぁ…
俺は…愛おしい翔を抱きしめて眠った…
半年ぶりに翔を抱きしめて眠る…
俺も完全に…熟睡したみたい…
翔がいないと…熟睡出来なかったんだ…
翌朝にマネージャーから…叩き起こされるまで…
熟睡を通り越して…爆睡していた…
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作者名:伽羅 | 作成日時:2021年10月15日 12時