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東京へ… ページ11
僕の事を知っていると言う大野さんと一緒に
東京へ来た
「ここが俺の家だよ…」
ここが…大野さんの家…大きい…
「入りなよ…」
…おじゃまします…
「翔の家でもあるのだからね？」
そうなんですか？
「ああ…珈琲でいいかな？」
はい…
大きな家…リビングの絵…綺麗だ…
「はい、珈琲どうぞ」
すいません…
「普通に話せばいいよ？」
はい…でも…大野さんの事…知らないから…
「ああ…これ付けてあげるよ？」
お願いします…
ペンダントとブレスレットが返って来た…
綺麗に直っている…
「そのペンダントとブレスレットは…
二十歳の誕生日プレゼントだよ…
俺がデザインした物だよ…」
えっ？
「同じ物は２つないよ？」
じゃ…これで僕の身元がわかったんですか？
「ああ…警察で写真を見て…翔だってわかった…」
このペンダントとブレスレットが…
僕の身元を証明したんだ…
「ああ…」
顔もケガしてたから…
「でも…もうわかんないよ？」
そうですか？
でも…身体中にある傷跡が…
どうしてこんな傷が…
「おいおい話すよ…」
はい…
「んじゃ、部屋案内するからね？」
お願いします
「ここが翔の部屋だよ…」
ここが…スゴい本…
「書斎かな？ 寝室は俺と同じだからね」
そうなんですか？
「うん…
反対側は俺のアトリエだよ…」
これは…僕…？
「ああ…翔がモデルだよ…」
桜並木に佇んでる僕らしき人…
本当に…僕は大野さんと一緒に住んでいたのかな？
全然…わかんないよ…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年10月15日 12時
