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夢を… ページ36
夢を見ていた…
翔と一緒にあちらこちら行って…
翔が笑っている…
しあわせな夢を…
…ん…ここは？
「気がつきました？」
あなたは？
「楓です…喫茶ブロッサムの楓です」
ああ…俺は…
「倒れたんですよ…」
医者「おっ起きたか？ 点滴交換するぞ」
はい…俺は…
医者「しばらく寝れてないだろう？
過労もある…楓ちゃんの家でゆっくりしておれ」
でも…迷惑が…帰りますよ
医者「お前さんの知り合いは帰ったぞ？
終電もない、バスもない、タクシーもない
諦めてここでおとなしく寝とけ！」
はい…楓さん…ごめんね？
「いいですよ♪ 私は向こうで寝ますからね…」
ベッド…１つなの？
「ええ…でもソファーベットがあるから
なんか食べますか？」
うん…軽いやつなら…
「雑炊でいいですか？」
うん…
「作ってきますね？」
…ありがと
「お待ちどうさま…」
………zzz
「…智………ごめんね……ごめんね………智……
私…こうするしか…なかったの……ごめんね…」
…ん……しょぉ………zzz
私…眠っている智に…そっと触れた…
そして…そっと髪を撫でた…
柔らかい智の髪…
よく見ると…少し痩せたみたい…
智…ちゃんと食べてないでしょう？
お願い…
ちゃんと寝て…
ちゃんと食べて…
お願いだから…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年9月6日 9時
