失態 ページ34
しまった…いつもの癖で…智の珈琲…
それにカレー…クッキー…
「翔! いるんだろ?! おい! 翔!」
和也「大野さん! 落ち着いてください!」
「翔だって! 絶対にいるんだよ!
出て来いよ! 翔!
…出て来いよ……なぁ……翔……!頼むよ……」
和也「大野さん…」
「…翔……もうわかったから…俺の負けだから…
もう……いい加減に出て来てくれよ……」
和也「大野さん…」
とうとう大野さんは床に座り込んでしまった…
「…もう……いい加減に出て来てくれよ……
…翔……もう……わかった……から……翔……」
…智………出て行きたいけど…行けないよ……
和也「大野さん…大丈夫ですか?」
「…うん………だいじょ………」
和也「大野さん? 大野さんってば!
しっかりしてくださいよ! 大野さん!」
聡さん、先生呼んで来て! 早く!
大野さん? 大野さんしっかりして!
こっちにベッドがありますから
ベッドに寝かしましょう?
和也「ええ! んしょ! どこ?」
こっちです
智…ごめんなさい…本当にごめんなさい…
和也「大野さん…結構重いのね…
腰がツラい…
ん? 電話? もしもし? 相葉さん?
ロケで奥多摩に?
喫茶ブロッサムに来てください!早く!」
『楓ちゃん、連れて来たよ!』
医者「患者は?」
こっちです
医者「…精神的に追い込まれてるなぁ…
休養がいいけど…
まぁ、点滴しようか?」
和也「お願いします」
大野さん…あんな大野さん…初めて見た…
翔ちゃん…どこにいるんだよ……!
翔ちゃん…!
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作者名:伽羅 | 作成日時:2021年9月6日 9時