指輪 ページ31
昨日…翔と電話で話したよ…
和也「え?」
LINEが繋がって…少しLINEして電話したけど…
何も言ってくれなくて…
和也「LINE…今は?」
…ブロックされた…
和也「LINEか…盲点でしたね…
そうだ! 翔ちゃんのマネージャーですけど…」
どうしたの?
和也「奥多摩の喫茶ブロッサムに
入り浸ってるんですよ…」
どうしてわかったの?
和也「発信器ですよ♪」
発信器? 喫茶ブロッサムって?
和也「潤くんと一緒に行った喫茶店ですよ?
珈琲おかわりしたでしょう?」
ああ…あそこか…綺麗な女の人がいたな…
和也「女? 女なんですか?」
ああ…スゴく綺麗な女の人だよ…
楓さん…だったかな?
和也「一度私と行きませんか?」
いいけど…はぁ…
和也「ため息ですか?」
ため息も出るよ… 全く何処にいるんだよ……
和也「そうですよね…
まぁ…喫茶ブロッサムには行きましょうよ
きっと何かありますよ…」
…うん… ん? なんだこれ?
和也「なんですか?」
…指輪…婚約指輪だ…
和也「え?」
翔に渡した婚約指輪だ…なんで?
ん? 手紙…
『これはお返しします…
俺はこれを持つ資格がないので…』
翔? 誰が?
和也「さっき…チーフマネージャーが通ったけど
まさか…」
チーフマネージャーが入れた?
和也「珍しくトートバッグですからね…」
ニノ…やっぱり喫茶ブロッサムに行こう!
翔がいると思う…
和也「明日オフですよね?」
ああ…
和也「私もオフなんですよ♪
明日9時に迎えに行きますね♪」
ああ…
喫茶ブロッサム…
翔と同じ珈琲…
きっと何かある…そんな気がするんだ…
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伽羅 | 作成日時:2021年9月6日 9時