手紙…みんなへ ページ16
雅紀「リーダー? 翔ちゃんいた?」
和也「翔ちゃん、どこにもいない」
潤「翔さん…どこだよ」
みんな…翔が…翔…が……
和也「大野さん! しっかりしてください!」
翔マネ「これは…皆さんへ」
雅紀「え…? 翔ちゃんから?」
潤「読もう!」
和也「うん!」
『雅紀、和也、潤へ
急にいなくなって…ごめんなさい…
身勝手を許してください…
もうみんなと一緒にはいられない…
バカなメンバーが脱退するだけです…
身勝手ついでにお願いがあります…
俺の代わりに大野さんを支えてほしい
芯が強そうだけど…弱い人です…
みんなで大野さんを支えてほしい…
俺の事は…探さないでください…
お願いします
みんなの健康と活躍を
遠い空の下から…祈っています
櫻井 翔より』
和也「なんなんです? これは?
大野さんを支えろだって?
探すなだって?
いったいどういう事なんだよ!」
雅紀「探すなだって…無理だよ…翔ちゃん」
潤「大野さんは支えるけど…
探すなって…どういう事?」
和也「おじさん…それは…おじさん宛ての手紙ですよね?
見せてくださいよ!」
あっ…
和也「…え…? 翔ちゃんとつき合ってたの?
じゃあ! どうして? わからなかったの?」
…ずっと…いやな予感は…してたんだよ…
翔に聞いても…何も言わないし…
身体でも…聞いたけど…何も言わないんだ…
雅紀「リーダー…」
潤「翔さん…口が固いからね…
言えない事情でも出来たんじゃないの?」
和也「どんな事情なんです?」
潤「知るかよ! 俺が知るわけねえじゃん!」
雅紀「落ち着こうよ! ね?
ここで俺たちが喧嘩しても何にもならないよ?
リーダー? 心当たりないの?」
心当たり?
雅紀「翔ちゃんの行きそうな所…
どっかあるでしょう?」
翔…の…行きそうな…所…
『俺、山の近くで住みたいなぁ…
川があってさぁ〜 山があってさぁ〜
海が近くならいいよね〜
でも…やっぱり山がいいかな?♪』
…山…
潤「え?」
…山の近くかもしれない…
山と川…海が近い場所に…いるかもしれない…
和也「山と川と海が近い場所?」
雅紀「海岸線のあるところで
山が近くにある場所…」
潤「限られるよ! 大野さんの家に地図ある?」
ない…
海岸線のある都道府県はいっぱいあるけど…
引っ越しとか考えると…
関東周辺…そんな気がする…
絶対に探すからな!
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作者名:伽羅 | 作成日時:2021年9月6日 9時