青と赤のワルツ

すれ違い…１１ ページ27

翔が復帰した…
つきあってる時以上によそよそしい…

楽屋で２人になった時にペンダントを返された

「これは返すよ…」

翔？

「もう…終わったんだよ？
いい加減にしてくれる？」

俺は…絶対に別れないよ！

「勝手にしたら？
もう俺には関係ないから…
じゃあ、お疲れ様、大野さん…」

翔！ 話を聞けよ！

「…もう…終わったんだよ？
マジでいい加減にしてよ…」

クソッ！

「あなたがそう望んだんでしょう？
そうでしょう？」

違うよ！

「…あなたがそう望んだの…
無意識にね…飽きたら飽きたって言えばいいのに
そう言ってくれた方がよかったよ…」

翔！

「さようなら…大野さん…」

待てよ！

「もういい加減にして…ん……んん……
なんで？」

近くにいすぎて…安心してたんだよ…
いつでも会える…仕事でも会えるって…
鍵もアドレスも…完全に俺のミスだ…
ごめん…翔…

「本当にそう思うの？」

ああ…

「…次は…ないよ？
いいの？」

ああ…俺の傍にいてほしいんだ…
出来たら…一緒に住まないか？

「俺は引っ越しするつもりはないよ？」

俺が翔の家に引っ越すよ！
それでいいだろ？

「…住所も知らないのに…よく言うよ…」

近くのマンションじゃないの？
最上階の一番端の部屋…

「え？ なんで？」

眠ってる間に…手帳見た…
免許証も見た…それでわかったんだよ…

「勝手に…！」

それは謝るよ…
一緒に住まないか？
今度は間違えないから…

「本当にそう思うの？」

ああ…

「次…こんな事したら…次はないよ？」

うん、わかったよ…


なんとか許してくれたみたいでよかった…

俺は宣言通り、翔の家へ引っ越した

今度は絶対に間違えないからね！

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