京都時代…蒼い瞳 ページ45
岡田から電動車椅子に乗れるようになったって
メールがきた
電動車椅子でもいい…そこまで回復したんだ！
よかった…！
俺の方は舞台と平行して
おばさんから癒しの力を引き出す訓練をしている
「うん、大分自由に使えるようになったわね♪」
そうかな？ まだまだだと思うよ？
「澪、鏡見てみなさい」
へ？ …なっ！ 真っ青じゃん！
「癒しの力を使うと蒼くなるから
今度は瞳の色が変わらないようにする訓練よ」
うん！
横山「大ちゃんおるか？」
村上「大ちゃん？ おるか？」
「お友達？ いいわよ♪
行ってらっしゃい♪」
うん！ ヨコ！ ヒナ！ ここ！
横山「大ちゃん…なんやその瞳は？」
村上「すんごく蒼い瞳ぇやな？」
「いらっしゃい、ゆっくりしていってね♪」
横山「はい…あの…大ちゃんの瞳ぇ蒼いけど…」
「ああ〜うちの家系はこうなるのよ♪
おサボりさんね♪ 今特訓中なのよ♪
寝れば戻るから、気にしないでね♪」
村上「そうなんか？」
うん…俺の親父もこんな瞳たまになるよ？
え…？ みんなこうなるだろ？
横山「ならへん、ならへん」
村上「ならへんわ！」
ええ〜！ じゃあうちだけ？
横山「やろな？」
「澪、お茶とお菓子 ここに置くわよ？」
うん、ありがとう、おばさん♪
「澪…外に行くならサングラスね！」
わかったよ
村上「大ちゃんって…智なん？ 澪なん？」
横山「あ〜俺も思うた！ どっちが本名なん？」
本名は…澪だよ
戸籍と大野の親戚では澪って
普段と母ちゃんの方の親戚は智って
村上「ややこ…」
ヨコだって裕と侯隆って２つあるじゃんか！
村上「俺はないで！ 信五だけやし！
ヨコは字ぃ読めんからジャニーさんが裕ってな？」
横山「確かに読めんわな？ 侯隆って」
ふぅ〜ん
村上「じゃあ、履歴書は？」
事務所に送ったの？
母ちゃんの親戚が送ったからなぁ〜
智ってなってる
事務所も戸籍まで見ないし…智で通してる
絶対に澪って言うなよ！
横山「わかったってぇ 蒼い瞳ぇで言うな
怖いやろが！」
村上「睨むなぁてぇ〜 怖いから…」
ええ〜！
名前２つあるの普通じゃないの？
瞳が蒼くなるのも普通じゃないの？
あれ？
うちの家だけなの？
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年8月13日 11時
