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京都時代…謎が謎を… ページ41

岡田「大野? 大丈夫か?」

ああ…なんとか大丈夫…
どうして? あんなに元気だったのに…

岡田「大野からの電話に出るように言ったんだ…
そしたら、わかったって言って…
足元から崩れ落ちるように…倒れて…
かかりつけの病院をなんとか聞き出して…
救急車でここへ…」

それで集中治療室へ?

「ああ…ずっと意識不明の重体で…
昨日…やっと目が覚めて…個室へ…」

原因は?

「…原因は…わからないって…」

なんで? 原因もわからずにずっと意識不明って
おかしいだろう?!

岡田「検査しても! わからないんだよ…」

そっそんな……そんな事って…

岡田「…大野…しっかりしろ」

…そんな…じゃあ…本当に…死んでしまうのか?

岡田「…医者は…対処療法しかないって…」

対処療法って…?

岡田「…お母さんから聞いたら…
余命宣告されてるそうだよ…
次に発作が…こんな事があれば…
覚悟しろって…」

ウソだ!
だって!
あんなに元気だったじゃないか!
ダンスして、歌って…それが…余命宣告って…
ウソだろ…?
なぁ…岡田…? ウソだって言ってくれよ…!

岡田「俺だって! ウソだって言いたいよ…
なんで…櫻井なんだよ…」

なんで…? ねぇ…なんで…櫻井くんなの…?
そんなに悪い事…してないじゃないか…?
いつも回りにバカみたいに気を使って…
俺達にも…バカみたいに………!

岡田「大野……でも…回復しないわけじゃない
少しずつだけど…回復するよ…」

…そうだな…回復するよ…絶対に…回復するよ!
そう思わないと…

翔母「あの…いいですか?」

…はい…

翔母「大野って聞こえたんですけど…
大野くんって?」

あっ…俺です…!
大野智って言います…

翔母「大野智?さん 大野澪さんではないの?」

…どうして俺のもう1つの名前を?

翔母「ああ…あなたが大野澪さん…
翔の母の馨と言います…
これを…あなたに…翔の曾祖母から…
あなたへの手紙です…
これは…曾祖母からの遺言ですから…
あなたに澪さんにお渡ししましたよ…」


櫻井くんの曾祖母からの手紙…
遺言だって?

いったいなにが書かれているんだ?

京都時代…澪→←京都時代…至急



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作者名:伽羅 | 作成日時:2021年8月13日 11時

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